レビュー
85年放映のTVシリーズ全50話を、富野由悠季監督自らが新訳、再構成した劇場版。2005年5月公開の『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』に続く第2弾だ。クライマックスとなる第3弾『星の鼓動は愛』への経過点的作品だが、男女の恋愛に焦点を当てたドラマ構成としたことから単なるつなぎ役にならず、際立つ面白さをたたえる。TVシリーズの中だるみしそうな場面は遠慮なく切っていくのに、すべてのキス・シーンを残す富野編集が圧巻(個人的にシャア様のキスは観たくなかったが)。結果、テンポの良いロボット&キス・アニメとなったのじゃ。昔のファンにとっては一部の声優変更に異論はあるようだが、それは棚上げして、新画によるMSの動きを堪能してほしい。 (米田由美) --- 2006年04月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
製作: 吉井孝幸 総監督・原作・脚本: 富野由悠季 原案: 矢立肇 キャラクターデザイン: 安彦良和 メカニカルデザイン: 大河原邦男/藤田一己 作画監督: 恩田尚之/重田敦司/中島利洋/仲盛文/中谷誠一 美術監督: 甲斐政俊 音楽: 三枝成彰 声の出演: 飛田展男/池田秀一/古谷徹/鈴置洋孝/ゆかな/池脇千鶴/川村万梨阿/岡本麻弥/勝生真沙子/浪川大輔/新井里美/井上和彦/島田敏/榊原良子
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)