ラジオの先行オンエアを録音し、繰り返し聴いている。
最初に耳に飛び込んでくる「民生ロック」全開のギターと
ベースにまずはワクワクさせられる。
シンプルだが力強く鼓動するドラム。軽快なキーボード。
そこに加わる歌声は、これまでの彼女の曲のどれとも違う、
新しい魅力を放つ。
「level42」や「happiness!!!」のように高らかに伸び上がる
のではない。「リルラリルハ」のように重いギターの中に
浮かび上がるのでもない。
低めの厚みある発声でうねるようにバンドサウンドに絡み、
一体化し、疾走する。
易々とキャッチーなサビに辿り着かない曲展開はいかにも…
の民生節だが、遥かから響いてくるようなカエラの歌声に
民生のバックコーラスが重なる印象的なサビは、ただただ
震えるほどにカッコいい。
今回も自ら手がけた歌詞は、これまでの曲と同じく等身大の
ポジティブさに満ちているが、聴き手を鼓舞する力強さを
新たに備え、民生の楽曲に一歩も引けを取らない出来栄えで、
明らかにこれが民生とカエラの化学反応で生まれた曲なのだと
いうことを感じさせる。
4曲目のシングル「BEAT」は、木村カエラが間違いなく
ロックボーカリストとして成長を続けており、今回も確実に
そのステップを駆け上がったことを証明する名曲だ。
カップリング曲も楽しみの一言。発売がひたすら待ち遠しい!