こんなとんがったTVシリーズに出たせいかどうかは分からぬが、つい先月にジェームズ・ガンドルフィーニ氏のイタリアでの訃報をなんと日経新聞の訃報欄で知った。日本の会社の社長でもそんなに載らないのに、なんとも不思議だったが、そのくらいアメリカのTVシリーズでは人気があったという証左か。10年ほど前は「Sex and the City」と人気を二分していたという。まあ、家庭で観るには血なまぐさすぎる内容だが、そこがかの国のお父さん連中を熱狂させていたようだ。日本で任侠ものとかサラ金ヤクザものとかが流行るのと同じだろう。そういったある種リアルな(というかこんな家族物騒でいやだが)ドラマ展開が気に入って、DVDを全巻揃えてしまった。後半になるに従って暗いトーンが強くなったのは残念である。ガンドルフィーニ氏の代表作、というか、彼がトニー・ソプラノに思えてしまって、「ゼロ・ダーク・サーティ」も集中できなかったくらいなのだが、久しぶりに観てみようと思う。