●参加アーティスト(曲順)
Buffalo Daughter / 石野卓球 / Spangle call Lilli line / CONVEX LEVEL / Limited Express (has gone?) / POLYSICS / 岡村靖幸 / LOSALIOS / MO'SOME TONEBENDER / 半野喜弘 / clammbon / EY∃ / saikobab / SUPERCAR / Hair Stylistics (中原昌也) / world's end girlfriend / ROVO
「ニューウエイヴに影響を受け、その精神を受け継いだアーティストたちが、過去のニューウエイヴのカバーを演奏したらどうなるか?」
考えただけでワクワクする。それがこのアルバムによって実現された。
この中から強いて1曲挙げるならば、中原昌也氏によるSPECIALSのカバー。これ、とんでもないことになっている。中原氏だから一筋縄じゃいかんだろうとは思っていたけど、これはすごい。破茶目茶だ。でも不思議なことにSPECIALSの原曲と聞き比べると、なんだかしっくりきてしまう。
ううむ、中原氏もすごいが、ニューウエイヴの懐はこんなにも深かったのか。などと驚き、感動。他のアーティストの作品も全部ひっくるめて、ロックの進化を感じることができた。
これだけのアーティストが揃う盤も滅多に無いし、この中に好きなアーティストが一組でもいれば、決して買って損は無いと思う。私のような後追い世代にとってはニューウエイヴの精神の結晶のようなこのアルバムを同時代で聴くことができたのでそれだけで大満足。
でもこれ、CCCDなのです。皆さんにお薦めしたくて書いてるレビューなのに、無条件で薦められないのは悲しい。こんなに良い内容なのに。