成功の甘き香り [DVD]
フォーマット | ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | トニー・カーティス, バート・ランカスター, アレクサンダー・マッケンドリック, マーティン・ミルナー |
言語 | 日本語, 英語 |
稼働時間 | 1 時間 37 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
商品紹介
ランカスター×カーティスの豪華競演で贈る業界内幕ドラマの傑作
<キャスト&スタッフ>
シドニー・ファルコ:トニー・カーティス(広川太一郎)
J.J.ハンセッカー:バート・ランカスター(久松保夫)
スージー:スーザン・ハリソン(沢田敏子)
スティーブ・ダラス:マーティン・ミルナー(市川 治)
リタ:バーバラ・ニコルス(杉田郁子)
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
製作:ジェームズ・ヒル
原作・脚本:アーネスト・レーマン
脚本:クリフォード・オデッツ
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ A.S.C.
音楽:エルマー・バーンスタイン
●字幕翻訳:篠原有子 ●吹替翻訳:森 みさ
<ストーリー>
成功を夢見る若きプレスエージェントのシドニー・ファルコは、ニューヨークのショービジネス界に絶大な権力を振るう人気コラムニスト、J.J.ハンセッカーのために口八丁手八丁で記事のネタを集めていた。ある日ハンセッカーから彼の妹スージーとジャズギタリストの仲を裂くよう依頼されたファルコは、策略をめぐらしてギタリストのスキャンダルを記事にする。しかし、スージーが自殺を図り、寸前に助けたファルコはJ.J.に誤解されてしまう……。
<ポイント>
●ランカスターは『地上より永遠に』でアカデミー賞候補になっていたが本作で役柄をさらに広げ、1960年には『エルマー・ガントリー/魅せられた男』でアカデミー主演男優賞を受賞した。トニー・カーティスは同じくランカスターと共演した『空中ぶらんこ』(56)と本作で演技力を評価され『手錠のまゝの脱獄』(58)ではアカデミー主演賞候補になった。
●音楽は『荒野の七人』(60)、『大脱走』(63)などの巨匠エルマー・バーンスタイン。人気ジャズドラマー、チコ・ハミルトンが本人として登場し演奏を披露している。
●日本語吹替音声計約4分収録。※現存するテレビ放送当時のものを収録しております。そのため一部吹替の音源がない部分はオリジナル音声(字幕スーパー付)となっております。
<特典>
●オリジナル劇場予告編
レビュー
製作: ジェイムズ・ヒル 監督: アレクサンダー・マッケンドリック 原作・脚本: アーネスト・レーマン 脚本: クリフォード・オデッツ 撮影: ジェイムズ・ウォン・ハウ 音楽: エルマー・バーンスタイン 出演: トニー・カーティス/バート・ランカスター/スーザン・ハリソン/マーティン・ミルナー/バーバラ・ニコルス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語, 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142311924
- 監督 : アレクサンダー・マッケンドリック
- メディア形式 : ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 37 分
- 発売日 : 2005/9/30
- 出演 : トニー・カーティス, バート・ランカスター, マーティン・ミルナー
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- ASIN : B000AMYZ90
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 145,467位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 14,157位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
妹とその恋人の若きジャズマンとの中を裂こうと策を巡らす。
彼の手先となって汚い謀略に手を染めるのがチンピラ・エージェント、シドニー(トニー・カーティス)。
互いに蔑み合い、時には憎み合いながらも利害だけで繋がっている、二人はいわば腐れ縁。
失敗すれば破滅が待つ身、果してシドニーの仕掛けは成功するのか、、、。
人間不信に陥りそうなほど大胆かつ巧妙な騙しの手口の数々、意表を突くドンデン返し、
本当に騙されたのか、騙されたフリをしているのかさえ判然としない。
大物コラムニスト、ハンセッカーの非情ぶり、シドニーの小悪党ぶり、その対比がうまく描かれ
ランカスター、カーティスの演技対決、なかなかの見ごたえだった。
ノワールは通常ギャングものだが、こうした世界を題材にしたのも興味深かった。
よくできている割にはネタのスケールがやや小さいような気がした。
ジャズ・ギタリスト、ダラス役マーティン・ミルナーの演技、演奏シーンも含めミュージシャンらしさが足りず
演出や編集にもうひと工夫欲しかった。
チンピラのファルコ(トニー・カーチス)が周囲に虚勢を張りながら、策をめぐらしある時は脅しを交えて成功をつかもうとする姿は、「街の野獣」のリチャード・ウィドマークと重なる。トニー・カーチスの方が甘いマスクで動く分、余計にチンピラの度合いが強い。
逆に権力を握るバート・ランカスター演じるハンセッカーの完全とした態度は観る者に不快感と反発心をかきたてるほどの名演。この二人の掛け合いがこの作品のすべてかもしれない。
ハンセッカーの妹と恋人の仲を裂くファルコの策略は後半に至るほど迫力を増すのも面白い。その分、ラストの破滅の衝撃が増すのだろう。
ラストシーンの警官に殴られるファルコをもう一人の警官の背中で直接に見せないところは最もノワール的。彼の最後を知っているかのようなハンセッカーの妹の冷たい顔も何とも印象深い。
ビジネス界を舞台にしてその光と影を描いたノワールで、今では定番ともいえるテーマの原点的な作品でかなり引き込まれる作品だ。
己の野心(手柄)を得るべく早急さが、この(殆ど)室内劇とも言うべき密度に貢献していると思う。
小道具としての電話が顕著に使われる。この文明の利器は同時に煩雑さを生んだ。
バート・ランカスターの妹への必要以上の干渉が近親相姦を思わせる。彼は、そもそも【兄】とういうよりは【父】のイメージがあるのだが、
役柄の設定でこの辺をどう狙ったのか(もしかしたら父かもしれないとも思わせるイメージがあるのだ)。
目の前の糸と糸をうまく結び合わせ、両方を一緒に出し抜くような手法。
トニー・カーティスの甘いマスクの裏から滲み出ている腹黒さが、逆に
セクシー度をアップさせています。場面転換時にかかるジャズがかっこ良く、
また、モノクロ画面上での黒・灰・白色の割合が一定して綺麗なバランスを
保っていました。
アレクサンダー・マッケンドリックって寡作主義者で生涯5本しか撮っておらず、「マダムと泥棒」以上に評価されている作品なんだが、俺にはイマイチなんだなぁ。
芸能コラムニストのドロドロとした世界を描いており、もっとグイグイ引き込まれてもおかしくないThemaなのに、この監督の技量なのか。
スタンリー・クレイマー辺りが撮っていたらなぁとつくづく思ってしまう、今日この頃。
でもHallywoodで五本の指に入る大根役者と言われたトニー・カーティスが正にはまり役を演じております。彼の一世一代の名演技と言えるのではないでしょうか(「手錠のまゝの脱獄 」や「絞殺魔」の彼も良いけどね)。
それだけにくどいようですが、演出家の力量が...
それに引き換え、トニーの好演技が光っていましたが、バートとは何度か共演している仲です。トニーは少し弱々しい役がはまっており、1959年マリリン・モンロー主演『お熱いのがお好き』でジャック・レモンと二人で女装する役はハリウッド映画史でも最も記憶に残る演技でした。
スティーブ役のマーティン・ミルナーもまたバートとは『O.K牧場の決闘』『硫黄島の砂』などで共演している名優で、どちらかといえば、60年代以降のテレビ役者として有名で『ルート66』『アダム12』などで人気を博した。