パンクからヒップホップへと進化を遂げたMelon。
80年代にこれをやっていたこと自体に意味がある。
当時は売れなかったようだがそりゃそうだ。
当時日本でヒップホップを知っていた人は相当な通だ。
音的にはアメリカの当時の音をトレースしてはいるが、何かが違う。
それは80年代当時の日本の空気が込められているからだろう。
このMelonというヒップホップグループはPlasticsというニューウェーブバンドが元になっている。
Plasticsはエレクトロ的なロックをやっていた。
そのレコーディングでニューヨークへ行った時ヒップホップと出会い、一気にヒップホップサウンドにのめり込んでいった。
ある話ではニューヨークでのレコーディング中にエンジニアにスクラッチができるかと聞いたところ、スクラッチが何かを知らなかったようでレコーディング用のテープをゴシゴシこすったそうだ。
彼らはそれだけ時代の先端に行っていたのである。
今から聴くのでも全く遅くない。というかMajor Force 30周年の今だからこそ聴こうじゃないか。