Archie Shepp のインパルス主要作は殆どCD化されたなかで、もうこれ以上は無理かな、と思っていたところの予想を裏切っての初再発! リードボーカルとバックコーラスが思いっきり前面に出るR&Bで始まるも [2] からしだいに例のザラザラ・ゾリゾリの Shepp テナーが本領を発揮し始め、[3]でボーカルを引き込んでディープ・サウスの霧を立ち込めさせたまま [4] で漆黒のバラードに突入。
アルバム的には「The Way Ahead」「Kwanza」と同じく68〜69年にかけての演奏。この後一連のBYGセッションを経て「Things Have Got to Change」「Attica Blues」「The Cry of My People」とつながって行く。一旦 Shepp の魅力に取りつかれてしまったら、やはりもう抜け出すことは不可能だ。