BASS NINJA・今沢カゲロウさんの10枚目のアルバムは何ともウォーミングでハートフルな一枚に仕上がったように感じられる。
ベース・シンセサイザーを導入して、明らかに機械化、いやサイボーグ化が進んでいる(笑)はずなのだが、今まで以上に人間的な温かみがあるのだ。
もちろん、今回はじめてカゲロウさんご本人がヴォーカルに参加したということも大きいのであろう。ライブの時のようなクールかつパワフルな掛け声を想像していたら、いい意味で裏切られてしまった。
あまりにも心地が良くて、一日中聴いていてもまったく飽きない。
テクニックもさることながら、メロディーメーカーとしての才能も開花した至極の一枚であろう。
まるで映画のような感覚も味わえるボーナストラックも含めて、まずは最初の1曲目からストレートに聴いていただきたい。