#12以降が何故入っているか不明なので、アルバム発表当時(私は高校生)の事を書く。ビートルズ解散後の初のソロ・アルバム。かつて、これ程までに自身の肉声を吐露したアルバムがあったろうか。鐘の音に導かれるように「Mother」が始まり、父母(特に母)との幼児期に端を発する関係があからさまに描かれる(本曲はイギリスのある地域では放送禁止になった)。「I found out」では自分と周りの人間との隔絶を歌い、「Working class hero」では階級闘争を訴える。「Love」は一般の人には一番ポピュラーな曲で確かに普遍性を持つが、ここはヨーコに当てた個人的なメッセージだと思う。
「マザー」以外にも、「working class hero」、「Love」「God」と「どこかで聴いた曲」が多く含まれる。だから曲を聴きたいという欲求も満たしてくれるが、なによりも全体がトータルに有機的につながり、アルバム全体として楽しめるのです。この点ビートルズの『アビーロード』を彷彿とさせる。ジョンが最終作を消化して、次の出発に向けたということか。
This is my second favorite ex-Beatle solo album after Harrison's All Things Must Pass. I'm thrilled that I have the opportunity to spin the raw emotion of Plastic Ono on vinyl. I feel you, John.