シェークスピアの悲劇を現代版(といっても1930年代ですが)にした映画、ということで特に期待してた訳ではなかったのに、思わぬヒット!
目を奪われるのは、リチャード役のイアン・マッケラン(Xメンでマグニートだった人)。もう素晴らしいその演技!その年の英アカデミー賞にノミネートされたっていうことだけど、そらそうだろって感じ。
それから、映像。一点もぬかりなく絢爛としていて、それでいてさらっとしている感じ。ロケ地はどこもまあなんと豪華で美しいところか!コスチュームの完璧さも、いちいちすてき。音楽も控えめなところが得点高い。最初のパーティで演奏された30年代のスタンダードジャズの歌詞はシェークスピアと同年代のマーローのソネットなんですと。
そして、全体を威厳に満ちたものにしている、シェークスピアの英語ね。近代に持って来ては、変でしょその言い草、という箇所も、設定や演技がいいので、全然違和感がなく、ビシッと極めてるところが本当にすごいなと思って。面白かったなぁ!