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タイトルは、南カリフォルニアにある群の名前。つまりロサンゼルスではない、ちょっぴりのどかな街を舞台にした物語だという意味が込められている。コリン・ハンクスが演じる主人公のショーンは、サーフィンが大好きな高校生だが、浜辺で拾った小説に感銘を受け、自分も小説家になろうと悪戦苦闘する。前半は、そんなショーンの夢を、家族らが諦めさせようとする、ややドタバタな展開。後半、あこがれの小説家のいる大学に舞台を移してからは、青春のホロ苦い部分も強調されていく。
ハンクスが父親(トム・ハンクス)の若い頃を思い出させる表情を見せつつ、共演陣がなかなかに芸達者である本作。小説家役のケヴィン・クラインや、進路指導員のリリー・トムリンが役にぴったりだが、なかでも最も場をさらうのが、ショーンの兄を演じるジャック・ブラックだ。ドラッグが好きなダメ兄っぷりが、あまりに彼のキャラにハマっていて、画面に現れるだけで笑える。ストーリーとキャストから、やや毒気も期待するが、その点は薄味。自分の夢と家族の関係というテーマを無理なく物語にした、まっとうな青春コメディなのだ。監督のジェイクは、ローレンズ・カスダンの息子。(斉藤博昭)
レビュー
製作総指揮: ハーバート・W.ゲインズ/アダム・シュローダー 製作: スコット・ルーディン/ヴァン・トフラー/デヴィッド・ゲイル/スコット・アヴァーサノ 監督: ジェイク・カスダン 脚本: マイク・ホワイト 撮影: グレッグ・ガーディナー プロダクションデザイン: ゲイリー・フラトコフ 音楽: マイケル・アンドリュース 出演: コリン・ハンクス/ジャック・ブラック/キャサリン・オハラ/スカイラー・フィスク/ジョン・リスゴー/リリー・トムリン/ベン・スティラー/ケヴィン・クライン/チェビー・チェイス/ゲイリー・マーシャル/ハロルド・ライミス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)