Reggae Album Produced by Sly and Robbie. Includes Tracks Originally Recorded by Bob Marley, Peter Tosh, Burning Spear and Lee Perry. The Bonus Tracks "Move Out of Babylon", "Abendigo" and "Jah Can Count on I".
リズム隊がスライ&ロビ-、録音がジャマイカ・キングストン、ということなのですが、レゲエのアルバム、というよりはシネイドの歌のアルバム、として聞いた方がよいのではないかと思います。2枚の編集盤をはさんでの前作のアルバム、「Sean Nos Nua」はアイリッシュ・トラッドのカヴァ-アルバムでしたがこちらはル-ツ・レゲエのカヴァ-・アルバム、個人的にはやっぱりBurning Spearの「マ-カス・ガ-ヴィ-」のカヴァ-が聞いてて一番燃えますね。今までシネイドの曲って踊れる曲があまりなかったのでこれは大変嬉しいです。オ-プニングの「Jah Noh Dead」もバ-ニング・スピア-の曲なのですがこのアカペラヴァ-ジョンやあくまでメッセ-ジ重視の、淡々とした仕上がりの例の「War」を聞いていると引退騒動とかあったけどまだまだシネイドの青白い炎は消えていないのがわかってほっとひと安心します。ビョ-クやマドンナに比べると全然目立たないのですが、というよりくらべる必要は全くないのですが、今世紀に入ってからシネイドのずっとやってるアイリッシュ・トラッドとル-ツ・レゲエの融合という試みは本当に重要なことだと個人的には考えていて、もうすでにエイドリアン・シャ-ウッドとやった「This is a rebel song」とか原曲を数百倍凌ぐ出来になってしまったABBAの「Chiquitita」のカヴァ-とかひとつの成果としてあらわれていると思います。(この2曲は編集盤の「She who dwells・・・」できくことができます。)これで2枚のル-ツ回帰のアルバムを作ったあと、これからどんな実がつくのかとても楽しみになりました。最後にあとやっぱりもういい加減に早く日本にきてほしい。めんどくさいんで、できればヴァン・モリスンおじさんも一緒に。日本のファンは必ずや温かく熱狂的に迎えることでしょう。