メディア掲載レビューほか
80年代以降のポップ・カルチャーにおいて重要な位置をしめていたスポット、ゲーセン。その主役たるアーケード・ゲームの音源を集めまくり、場合によってはメーカー基盤から直接収録も厭わないという、濃いめ企画のパート2だ。ブックレットには音源チップの名前も記載されており、作り手のこだわりとともに、音源チップそれ自体がきわめてユニークな楽器であった、という事実をも強く訴えてくる。さらに、収録された“楽曲”たちのはかない楽しさがいい。繰り返し聴かれることが前提であるゆえか、実にポップでありキャッチーであり、しかも一瞬で頭を通り過ぎる軽みをあわせ持っている。もちろんそれが忘れ去られているわけではないのは、このアルバムを聴けばたちどころに了解されるに違いないのだ。アーカイヴ的価値は、作り手の意図以上に高く、前作の発売即完売もうなずける。★
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)