ピーターったら、スゴイ境地にきてます。子宮と地球にみたてた透明なボールの中に入って飛んだり跳ねたり転げたり、逆さ釣りになってみせたり、ここは「養老天命反転地」か!表と裏、内と外、陰と陽、個と環境、東洋と西洋、人と自然、経験と理解、人が人であること、人類の歴史、そして円相、、さまざまな二項対立をあらわにし、構造的に再構成された緻密なステージング。禅僧の作務衣のような衣装で裏方のスタッフと色違いのおソロだし、裏も観せます、つたない愛娘への試練として数万の観客がいるステージに立たせる親心、娘の成長、そして「わたしも52?になったからそろそろ成長(グローイングアップ)してもいい頃合いだ」など「ピーター節」炸裂で、なんど観ても楽しめます。Blind Boys in Alabamaのコーラスにも震える。
仕掛け満載のステージセット、すばらしいライティング、この中で普通に歌うだけでも十分すぎるパフォーマンスになるはずです。しかし、彼はさらに逆さづりになったり、透明な球体に入ってジャンプしたり、自転車でステージを走ったり、重たいライトつきジャケットを着て踊ったり・・・。そこまでしなくても・・と思えるほどの観客サービステンコ盛りの150分のライブは、最初から最後まで全く目が離せません。前回のツアー(Secret World Live)のときより数倍パワーアップしたライブアクトが見られます。 しかし、54歳にもなって、逆さづりで歌うなんてバカやるのはこの人くらいでしょう。恐るべき芸人根性です。
いやー素晴らしい!!最高のショーです。Here Comes The Floodで幕を開け、新旧の曲を織り交ぜ、いろいろなゲストも向かえながら進行していくのですが、ほんとに見所満載です。ついに坊主頭になって(男子メンバーはみんな坊主頭でした。校則かな?)インチキ僧侶みたいな風貌のPGですが、とにかく楽しませてくれます。メンバーはトニーレビン、デビッドローズなどに混じってやけに若い女の子のVoがいるのですが、なんと娘さんでした!ポーラコールのような実力派ではないのですが、とってもいい味出してました。親子デュオのDownside Upは見所のひとつです。終盤にはアジアのミュージシャンをゲストに迎え定番のIn Your Eyesで盛り上がりますが、皆さんもテレビの前で一緒に両手を挙げたくなるはずです。ライブビデオではU2などが何かと人気ですがPGこそ一番です!