僕は,「マイク・スターンや渡辺香津美との競演」,というところから,このリチャード・ボナに接し始めたのですが,このアルバムでは,ヴォーカリストやベーシストとしてだけでなく,作編曲者およびプロデューサーとしての彼の才能の素晴らしさを堪能することができるでしょう.
ブラジリアンな感じをベースにしつつも,キューバやフランス,さらには和な色合いも感じさせる音の集まりは,「桃源郷」といった趣.
個人的には,6 曲目「Manyaka O Brazil」がベストトラック.前作の「ムニア〜ザ・テイル」以上に愛聴盤になりそうです.