ほんとうに、とても久しぶりに古内節を聞きました。
最初のアルバムから聴き始めてもう10年以上立つけれど、彼女の曲はずっと変わらない。
恋、揺れる思い、面と向かって言えない好意など、べたべたになるのがなんとなく気恥ずかしい、
都会の女性と男性の感情のうつろい・・・みたいな曲の数々。
その間、ぼくは、結婚して子どもも出来、ずっと、自分を貫いていくことの難しさを知りました。
今回のアルバムは、制作会社を変えて、さらに自分を高めていこうとするかのような創作行為の途上に生まれた、
「極めて上質で集大成的な1枚」だと思います。
中でも「コートを買って」は、うきうきした女性の感情が溢れんばかりの、浮遊感溢れる、
少しトランスっぽい、これまでとは少し方向性が違う、佳曲でした。
エイベックスあたりのアレンジャーが古内東子をうまくMIXするのを、是非、聴いてみたいと思いました。