こちらは3ヶ月限定生産の、主題歌になったゲーム「テイルズ オブ ジ アビス」ジャケのシングルCD。隠しトラックは「ドスコイ」。
いやあ、バンプの音楽は、今の10~20代の方にも本当に聴いて欲しいよ。特に、この「カルマ」とか、「車輪の唄」とか、「天体観測」とか。時に、まるで1曲が1本の映画のような構成で、叙情的。瑞々しく熱量の詰まりまくった青春を、ここまで鋭い声と洞察力で歌うバンドは稀有だと思う。
そして、単純な正義の歌になっていない。私も20代の頃に、この「カルマ」に出会えて良かった。
非常にタイトなリズム隊と、爆発する様な、突き刺さる様なギター。それに乗せて藤原基央という天才が歌うのは、人間の生まれながらの業。この黒い炎の様な、熱風の様なあつさを感じる楽曲は、「オンリーロンリーグローリー」「sailing day」が好きな方には、特にハマるはず。
「カルマ」で『ひとの原罪』を歌ったバンプが、「supernova」で『特別じゃない君の大切さ』を歌う。その深いメッセージを、発売から15年以上経った今でも、私はまだ、完全には読み解けていないのだと思う。