とてもエレガントで、安定感のある、
クラーク・ボラン・ビッグバンドの代表作達と比べ、
本作はそれほど存在感がないかもしれません。
しかし、Kenny ClarkeとFrancy Bolandが結成したその
双頭バンドの、出発点にある本作は、
エレガントというよりは、荒削りな迫力があります。
いつものクラーク・ボランとはまた違った一面を
聴かせてくれるという点において、或いは、
ビッグバンド結成までの変遷をたどれるという意味で、
とても価値のある作品だと思います。
リマスターされて、音質も改善されているようです。
クラーク・ボランファンなら、買って損はないと思います。