原作もアニメも、さらっと控えめに表現していますが、「蟲師」は全体的には、かなり壮大でスケールの大きい作品だと思います。
特に「枕小路」は、夢を現実化させる蟲を描いた作品で、地震、津波、疫病などで最後は村全体が壊滅してしまうという、SF・スペクタクル・ホラー映画のような内容です。
また「旅をする沼」は、数万年もの間、沼の形をしながら山々を移動し、最後には海に入って死んでゆく蟲を描いた作品ですが、そこに不幸な運命を背負った少女が絡んできて、しかもハッピーエンドで終わるため、SFファンタジー映画となっています。
日本風の控えめな表現が、かえって想像力をかきたて、見る者の一部となって心に残るんじゃないかと思います。