村上春樹のハーバード招聘の様子をドイツのメディア、シュテルンが取り上げている。ここがアメリカのメディアでないところも面白いと思う。日本の出版界が東野圭吾あたりの直木賞あたりで大騒ぎしている間に、世界は本当に偉大な作家が今何をやろうとしてるかを伝えようとしているのが好対照だ。まあ、日本の文学界は今その程度の感性しか持ち合わせていない証明問題のようなものだ。
『初めて明かされるハーバードの一日』と題された特集の中で、村上春樹はハーバードで講演を行い、学生から多くの質問を受けている。その中で彼は、『現実は、ひとつの仮定の選択に過ぎない』と、している。彼らしい一言だ。
彼と彼の妻は5月までここに滞在するらしい。おそらくは素晴らしい作品ができあがるだろう。
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