オリジナルは、勿論、1980年の名盤ですが、これは、2006年にリイシューされた『Remain in Light (CD + ボーナス・トラック4曲) とBONUS DVD(DVDオーディオ+DVDヴィデオ-2曲のみ、他フォト・ギャラリー等付き)』英国盤のレビューです。
1曲目「Born Under Punches (The Heat Goes On)」冒頭、デヴィッド・バーンの「ハァッ!!!」という掛け声が入る、白人により解釈された強烈ビートのアフリカン・ファンク。 メロディ、リズム、渾然一体、エイドリアン・ブリューの絃のピッキングか鍵盤か解りにくいギター・シンセが、変幻自在。 何度聴いても、全く飽きず、ついステップを踏みたくなってしまう。 民俗音楽研究家、故・小泉文夫さんの名言、「人が生きるためには、リズムが必要だ」、を、憶い出させる内容。
DISC:2のボーナスDVDオープニングは、オリジナルの裏ジャケにあるグラマン戦闘機が動いていて、感動! 2曲だけ観られる動画は、どちらも、ドイツのテレビ局が撮影したライヴ。 「Cross Eyed And Painless」は、本編では聴けないアヴァンギャルドなイントロが興味深く、「Once In A Lifetime」では、ノリノリのブリュー、アフリカ系のサポート・メンバーに対し、ベースを取られて鍵盤と打楽器を演奏しているティナ・ウェイマスの不貞腐れたような表情に、注目を。 『ブッシュ~』レコーディングの際、「あの二人(イーノ&バーン)は、仲が良過ぎて気持ち悪い」、と、インタヴューで話していたもんなあ。