イタリア映画のサウンドトラックがラウンジとして意識的に聴かれるようになったのは90年代初めからと記憶していますが、
モリコーネは、他のトロヴァヨーリ・ウミリアーニ・ピッチオーニ・バカロフなどの作曲家と並んで再発見されるにはあまりに巨大なため、
当時はモリコーネのラウンジブームが来るのがちょっと遅れた感がありました。特に日本では。
それから20年あまり、2014年に発売されたこのコンピレーションは、先行した数々のコンピレーションを踏まえた音質とバランスの良いアルバムとなっておりました。
それもそのはず、リマスター担当は千枚を超えるイタリアン・サウンドトラックの再発に関わったClaudio Fuianoで、
この人が(邦訳されてますが)ライナーも書いているので、たぶんコンパイルも関わっているはず。
2000年前後に大量に発売されていた映画音楽のコンピアルバムですが、最近は新譜・中古とも入手しづらくなってきました。
このアルバムは2018年に限定特価税抜980円で再発されていたのでまだ見つけて買いやすいのでは。このページで試聴もできるし。
マエストロ亡き後の生活様式をささえるアイテムとして、テレワークのBGMとして、ニュー・シネマ・パラダイスの次の1枚としてお勧め。