地上より永遠に [DVD]
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フォーマット | ブラック&ホワイト, ドルビー |
コントリビュータ | フランク・シナトラ, フレッド・ジンネマン, ジェームズ・ジョーンズ, デボラ・カー, モンゴメリー・クリフト, ドナ・リード, バート・ランカスター |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 58 分 |
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商品の説明
Amazonより
1941年夏のハワイ・ホノルル基地に赴任してきたラッパ手プルー(モンゴメリー・クリフト)は、上官に逆らったことから孤立無援となっていく。唯一彼をかばうアンジェロ(フランク・シナトラ)は営倉入りとなり、残忍な主任(アーネスト・ボーグナイン)に虐待される…。
軍隊の非人間性を鋭く突いた名匠フレッド・ジンネマン監督の骨太の軍隊映画。クライマックスは日本軍の真珠湾奇襲となるが、敵(日本)そのものを糾弾する姿勢はなく、むしろ味方の中にこそ真の敵がいるという訴えから、戦争そのものに対する空しさが浮かび上がっていく。それにしても、ハリウッド赤狩りたけなわの時期に、よくぞここまで反骨の作品が作れたものだと感服。アカデミー賞では作品・監督・助演男優(フランク・シナトラ/なお、彼がこの役を得るためにマフィアの協力をこうたというエピソードが『ゴッドファーザー』の中で描かれている)・助演女優(主人公の恋人役のドナ・リード)、脚色・撮影・録音・編集の8部門を受賞。またカンヌ国際映画祭では特別グランプリを受賞している。(的田也寸志)
レビュー
製作: バディ・アドラー 監督: フレッド・ジンネマン 原作: ジェイムズ・ジョーンズ 脚本: ダニエル・タラダッシュ 撮影: バーネット・ガフィ 音楽: ジョージ・ダニング 出演: バート・ランカスター/フランク・シナトラ/モンゴメリー・クリフト/デボラ・カー/ドナ・リード 声の出演: 有川博/田中秀幸/野島昭生/上田みゆき/弥永和子
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4547462024015
- 監督 : フレッド・ジンネマン
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, ドルビー
- 時間 : 1 時間 58 分
- 発売日 : 2006/2/1
- 出演 : バート・ランカスター, モンゴメリー・クリフト, フランク・シナトラ, デボラ・カー, ドナ・リード
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 日本語 (Mono), 英語 (Mono)
- 販売元 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- ASIN : B000CIXJ08
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 292,077位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
年配の男性上司が女性の部下に、一緒に家でこの作品をDVDで見ようと誘うシーンがあって、
気になってAmazonで探したらありました!とっても良い作品で、心に沁みました。
ハワイの軍事基地の2人の男性の2つの恋愛を軸に、基地内の人間模様が描かれています。
最後は日本軍の真珠湾攻撃になるのですが(汗)、暖かい男の心意気が見どころだと思います。
最初は、上官の妻が気になる男性が、良い人物なのかとんでもない悪人なのか戸惑いますが、
兵士達の評判通り、大変男気のある人物だった事が分り胸が熱くなります。
最後は特に善良な計らいをしてくれて、本当に見て良かったと思える作品でした。
2つの恋が描かれてはいますが、メインは男同士の関係だったのでしょう。
暴力やいじめは、形を変えていつの時代もどこでもある事なのでしょう。
現代の不登校や引きこもりの子供達に見せたい気持ちになりました。
転属して来た若い男性は、不遇ながらも、良い素質に恵まれた一本気の人物で、
いろいろな嫌がらせにもビクともしないで、淡々と耐え抜きます。
彼は学問はなくても、スポーツと音楽に際立った才能を持っていて、
それが誰の心にも響く分かりやすい設定です。
物語自体も登場人物も技術も、現代の作品に比べてプレーンです。
口調もその時代特有なのか、現代的にはキツく感じます。
でも、それはそれで良いものであり、そういう時代だったのでしょう。
テクニックばかりが先走るテンポの良い現代の作品が、
この作品より優れているとは誰にも言えないでしょう。
時代を超えて受け継がれていく良作だろうと思います。
デボラ・カーとドナ・リード。
名前しか知らなかった2人の有名な女優さん達も美しかったですし、
フランク・シナトラも良い役どころで好演していました。
お腹が出ていない引き締まった兵士役の男性達の肉体美も良かったです。
沢山のアカデミー賞を取った作品だったようです。
ロバート・リー・プルーイット二等兵(モンゴメリー・クリフト)とアンジェロ・マッジオ二等兵(フランク・シナトラ)に対する軍隊虐めと、要領よく立ち回りながらいじめ上司の妻カレン・ホームズ(デボラ・カー)との不倫にのめりこむウォーデン1等曹長(バート・ランカスター)の物語。
そして12月7日、全てを押し流す日本軍の奇襲攻撃。全く予兆の描写がなく、現地米軍が情勢をなにも知らされていなかったことが描かれていました。戦闘シーンは記録フィルムとミニチュア特撮、そして零戦ぽい実機を使用したウォーデンたちの反撃シーン程度と短めです。記録フィルムで魚雷を投下しているのがアベンジャー雷撃機なのには笑ってしまいました。
アメリカの戦争映画によくあった史実無関係のエンタメ・フィクションの一本です。場所はパールハーバーでなくともいいし、日本軍の攻撃も極端な話嵐でもかまわないじゃないかと思ってしまいました。
改めてジンネマン作品に心を打たれました。しみじみとしました。
永遠に呪われた集団であっても祝福あれ、と深い意味をこめた名作。近年、この作品ほど分かり易く組織の矛盾を描いた作品はないのではないでしょうか。
如き映画ですね。。
いくら寄せ集めの部隊?であっても、そこは軍隊ですから、こんなチンピラや
上官不服従がまかり通るとは、あり得ないでしょう。ていうか銃殺ものの行為
ばっかやってますしww
あまりに非現実的で、寄せ集めでこれなら、まともな部隊に配属されたら実は
軍隊って楽しいところなんじゃないかと思ってしまいますww
軍隊内でのいじめ、嫌がらせ、喧嘩、上官の不正など、開戦前の米軍の軍紀の乱れも見どころ(?)の一つ。モンゴメリ・クリフトの迫力が半端ない!
だからと言って、ツマラナイ作品とは感じませんでした。
作品全体が私の思うアメリカのイメージでした。
悲恋話か、己の生き方に固執する二人の話なのか、感じ方は作品を見たあなた次第でしょうか。
製作年代が朝鮮戦争たけなわの頃だからある種の戦意高揚が背景にあるのだろうか。そのあたりは分からない。
それらを排除してこの映画を見るとすぐに対比したくなるのが『ハワイ・マレー沖海戦』である。真珠湾攻撃に飛び立つ直前の搭乗員隊長がハワイのラジオを聴きながら「今頃敵さんはダンスして浮かれておる」と軽侮するシーンがある。当時のアメリカ軍は図体はでかいがいざ戦争となると腰抜けだと思われていた。それは日本だけでなく世界共通の認識だったようである。
鉄拳制裁で鍛えられた帝国陸海軍の兵士から見ればさっさと逃げるロシア兵やすぐ腰砕けになる支那兵と変わらぬイメージだったのだろう。
ここではハワイで攻撃を受けることになる米軍兵士の兵営生活がわりと実態に即して描かれているように思われる。美化されている点を割り引いても軍律や訓練の厳しさはその後の米軍の戦いぶりを裏づけるような強い軍隊の姿がある。
日本の兵営生活は『真空地帯』『人間の条件』『陸軍残酷物語』といった内務班もので散々ネガティブに描かれてきた。なぜ日本の軍隊があれほど理不尽で不合理な兵士に対する鍛え方をしたのかはいろいろと理由が語られているはずだが基本的には近代軍創設の過程が欧米と異なっていたからだろう。
理不尽で不合理なものは合理をつき詰める軍隊にあってエキスの残りかすのように生じてしまうのはこの映画のように各国共通であると思う。
だからこの映画で描かれているアメリカ的な兵営生活も日本と似た理不尽さや不合理がある。また、この映画で主調となっている下士官、兵の悲哀にも共通点がある。主人公の一人ラッパ手の二等兵は30歳になっても要領が悪くて不遇にもかかわらず陸軍にはこのまま長くいたいという。これは『拝啓天皇陛下様』の渥美清が娑婆よりもうまい飯が食えて居心地がいいというのに符合する。満期になってもそのまま居ついた人は平時の日本で少なくなかった。
敗戦を味わった日本の場合ことさらに兵営生活への非難が強調されている面がある。大岡昇平は『俘虜記』の中だったかスパルタ式制裁の中で「強い兵隊」が出来上がる感慨を語っている。日本にとってそのような兵隊の作り方、軍隊のあり方が一定の効果をもたらしたのは否定できない。
南北戦争に至る闘争を経て出来上がった米国や幾多の近世近代戦争から国を作り上げた欧州諸国に対して日本は長い幕藩体制からいきなり国民(平民)を兵卒としてまとめ上げた。その市民(国民)意識には100年以上の差が生じていた。強い兵隊、強い軍隊を短期に創設するにはエリート層からの強制による市民(国民)意識の成長を促す必要があった。それが精神主義を基調とした帝国陸海軍である。
1945年の敗戦で日本人の精神は戦前から根本的に変わったようにみえてもそれは表面的なものだ。現下のコロナ騒ぎで露呈しているような国行政(公共)に対する主体性と責任のない言動(公共に頼り公共に甘える)を見ればわかる。メディアは同調圧力という言葉で日本人の一様性を批判する一方、伏在する結束力の弱さには目を閉じている。
戦前戦中までの誇りと支えであった人工的な「精神主義」は失われた。虚無に漂う戦後の日本人の前途は暗い。
この映画を眺めながら思ったのはそれだけ。