ローラ殺人事件 特別編 [DVD]
フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | オットー・プレミンジャー, ジーン・ティアニー, ダナ・アンドリュース, クリフトン・ウェブ |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 28 分 |
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商品の説明
商品紹介
アカデミー賞 撮影賞<白黒>受賞!
他4部門ノミネートのミステリー映画の秀作!
<キャスト&スタッフ>
ローラ…ジーン・ティアニー
マーク・マクファーソン…ダナ・アンドリュース
ウォルド・ライデッカー…クリフトン・ウェブ
シェルビー・カーペンター…ビンセント・プライス
監督:監督・製作:オットー・プレミンジャー
原作:ヴェラ・キャスパリー
脚本:ジェイ・ドラトラー/サミュエル・ホフェンスタイン/ベティ・ラインハルト
●字幕翻訳:飯嶋永昭
<ストーリー>
広告代理店に勤める魅惑的な美女ローラ。彼女はマンションで顔面をショット・ガンで吹き飛ばされた死体となって発見された。ローラ殺しの容疑者は3人。プレイボーイで彼女の婚約者シェルビー、叔母でシェルビーと関係のあったアン、そして、ローラの才能を見出し育てたコラムニストのウォルド。この殺人事件を担当した刑事の前に死んだ筈のローラが現れ、事件はさらに謎を深めていった……。
<ポイント>
●第17回アカデミー賞、撮影賞(白黒)受賞! 他4部門(監督賞、脚色賞、助演男優賞、室内装置賞)にノミネートされたミステリー映画の秀作!
●モノクロならではの繊細な映像がローラの美しさを見事に引き出し、さらにミステリアスな味わいを深めている。
<特典>
【Disc-1】
●デイビッド・ラクシン(音楽)とジニーン・ベイシンガーによる音声解説
●ルディ・ベルマー(映画史研究家)による音声解説
●未公開シーン(本編にブランチング、又は未公開シーンのみの再生が可能)
【Disc-2】
●ドキュメンタリー集<3種>
(1)異常な愛の物語
(2)ジーン・ティアニー:砕け散った肖像
(3)ビンセント・プライス:多才な悪役
●未公開シーン/ルディ・ベルマー(映画史研究家)による音声解説付き
●オリジナル劇場予告編
レビュー
製作・監督: オットー・プレミンジャー 原作: ヴェラ・キャスパリー 脚本: ジェイ・ドラトラー/サミュエル・ホフェンスタイン/ベティ・ラインハルト 出演: ジーン・ティアニー/ダナ・アンドリュース/クリフトン・ウェッブ/ヴィンセント・プライス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142346223
- 監督 : オットー・プレミンジャー
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 28 分
- 発売日 : 2006/1/20
- 出演 : ジーン・ティアニー, ダナ・アンドリュース, クリフトン・ウェブ
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ASIN : B000CMNLWK
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,877位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,327位外国のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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若き日のビンセントプライスが出演していますが、さすがに存在感がありますね。主演のダナアンドリュースを完全に食っているといってもいいでしょう。
特典でヒロインのジーンティアニーとビンセントプライスの来歴が紹介されていますが、これこそがこのパッケージの最も価値のあるオプションではないかと思うほど興味深いものです。
美しくミステリアスな傑作です。
オープニングを初め劇中で流れるテーマ音楽が鮮烈。ロマンティックでどこか退廃的。今も頭の中をリフレインしています。
最初、登場人物が感じの悪い奴ばっかりで不愉快になりました。刑事が不機嫌で態度が悪いのは、中途半端な上流階級に対する反感のためだったのでしょうけど。
確かに、あの老コラムニストは性格悪いし、ローラの婚約者もだらだらして女癖悪いし。メイドまでヒステリック。
ヒロインのローラ、彼女こそがこの映画唯一の健全で善良なキャラクター。でもその美貌と魅力が周りの男たちを狂わせていった。美しさが悲劇を呼んでしまった。皮肉なことに悪女の役割を背負わされたことになります。
ローラのこの二面的な要素が、この映画を一段とミステリアスにしていますね。
余談。
特典として収録されていた主役ジーン・ティアニーのドキュメンタリーを見て、某推理作家のある長編の元ネタはこれだったのか!と衝撃。感動作品だっただけに、ちょっと興ざめしてしまった。有名な話なのかな?
検索してみると、某作家はジーンのエピソードは知らずに書いたと言ってるようですが。でも、シチュエーションがあまりに似過ぎてますよ。元ネタの可能性はありますよね~。某作家は有名な事件を作品に取り入れたりもしているから、時事ネタに抵抗はなかったように思います。
この当時は割と画期的だったであろうネタは今の目で観るとありきたりに観えるし、お話自体も小粒の感は否めませんが、そこは名匠オットー・プレミンジャーだけあり、飽きずに観られる映画にしております。若干、物足りなさも感じますが・・・。
個人的にはヴィラ・キャスパリの原作を新訳復刊していただきたいです。名のあるサスペンスなので。
ノワール映画が好きな人にはそれなりに面白いと思われる作品。機会があったらどうぞ。
影を重視した映像は美しいし、音楽も映画の雰囲気にマッチしている。選び抜かれた言葉と無駄のない会話はドラマをスタイリッシュにしている。ローラの美しさは容姿だけではなく、会話にもその上品さが現れている。特に、「おはよう」「ありがとう」といった短い言葉のイントネーション一つとっても気品が溢れているように思ったのは私だけだろうか。観る者も彼女の虜になるような素晴らしい作品だった。
出演∶ジーン·ティアニー、ダナ·アンドリュース、クリフトン·ウェッブ、ヴィンセント·プライス、ジュディス·アンダーソン
監督∶オットー·プレミンジャー
巨匠オットー·プレミンジャーの監督デビュー作にして出世作。ミステリー映画の古典的傑作と言われている。
じつにシンプルなプロットだ。すでに起こった殺人事件の捜査のために、敏腕刑事のマクファーソン(アンドリュース)が容疑者の一人ウォルド(ウェッブ)を尋ねるところから物語は始まる。
広告業界の花形だった美人コピーライターのローラ(ティアニー)が、金曜夜に自宅玄関で殺された事件。被害者の死体は、玄関内側に顔面を散弾銃で撃たれて倒れていた。
容疑者は3人。ローラを今の地位に引き上げた恩人で、彼女に“老いらくの恋心”を抱く有名文筆家のウォルド。社交界を泳ぎ回る長身·ハンサムなプレイボーイで、ローラの婚約者シェルビー(プライス)。ローラの叔母で、シェルビーと密かな愛人関係にあるアン(アンダーソン)。華やかな社交界の裏に渦巻く色と欲の絡まりが動機か……?
捜査が進むうち、回想の形で浮き彫りになってゆくローラの人物像。マクファーソン刑事の胸に、今は亡きローラという女性への思慕が芽生えてゆく。
ミステリーの世界では昔から、被害者が顔を壊された殺人事件の場合、殺されたのは別人であり、“被害者”は生きているのが定石だ。この映画でも、当然のように物語中盤にローラは生きて現れる。“間違い殺人”なのか、あるいは“間違いに見せかけた計画殺人”か?
“被害者”だったローラにも、“加害者”の疑いが生じる。おまけに、事件を捜査する刑事がローラを愛し始めている……。容疑者も少なく単純そうに見えた事件は、様相を一変させて……。
ハリウッド娯楽映画は、時代が新しくなるほど、脚本はより緻密になり、映像技術·技法もより進化してきたと思う。(100%がそうとは言わないが…) しかし、ミステリー、スリラー、フィルムノワールなどと呼ばれるジャンルに関しては、1940〜60年代の作品に、今見ても古さを感じさせない傑作が多い気がする。(←独断と偏見ですが……)
スリラーの巨匠アルフレッド·ヒッチコックは言うに及ばず、フリッツ·ラング、ビリー·ワイルダーの名作など、その時代に多い。
プレミンジャー監督は、社会派ドラマや西部劇、ミュージカルまで手掛ける才人だが、'40年代の本作、'50年代の裁判映画の名作『或る殺人』、'60年代のサイコ·スリラーの隠れ傑作『バニー·レークは行方不明』など、このジャンルでも優れた才能を見せている。
[余談] 長身·ハンサムなプレイボーイを演じているヴィンセント·プライスって、あの“怪奇スター”のプライスさんですよね!? のちに『肉の蝋人形』『ハエ男の恐怖』『アッシャー家の惨劇』に主演するあの人も、若い頃はこんな役もやってたんですね。