メディア掲載レビューほか
プロデューサーのジョー・ヘンリーが、アン・ピープルズ、ビリー・プレストン、メイヴィス・ステイプルズ、アーマ・トーマス、アラン・トゥーサンと創り上げた、本物で新しいソウル・ミュージック集。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
プロデューサーのジョー・ヘンリーは、2002年にソロモン・バークを蘇らせグラミー賞を獲らせた男だ。2005年は冴えに冴えていたようで、アーニー・ディフランコからエイミー・マン、ベティ・エヴェレットまでを手がけてそのいずれもが秀作。その白眉といえるのが本作だ。フィーチャーされた5人の名を知らなかったら黒人音楽ファンとしてはモグリだが、知らなくっても、(1)のメイヴィス・ステイプルズの、低い低い生々しい息づかいに耳を浸せば、おお、おいらのふるさとはここであったかと思い知るというものである。ビリー・プレストンの軽~いオルガン(10)もアーマ・トーマスの妖しの声(4)も手放しで絶賛するが、なにより嬉しいのは、ニューオーリンズの重鎮アラン・トゥーサンがメインで4曲(甘ったるくてダサ味ぎりぎりのちょいモテおやじ声!)、ほかのトラックでも全編ピアノとホーン編曲を担当していることだ。録音はカトリーナ来襲前の2005年6月。魂(ソウル)を信じよ、とはシビれるタイトル。 (大須賀 猛) --- 2006年02月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)