師匠と同じ60過ぎ男性。コロナ禍で久しぶりに「パプリカ」を見ていたら、興味をそそられてCDを漁りだした。
「戦争のはらわた」という映画で、ブラント大佐役のジェームズ・メイソンがドイツの復興のためには建築家、思想家、そして詩人が必要だとキーゼル大尉を無理やり後方に転属させるくだりがあるが、西洋では、”詩人”という存在に特別の意味を置いている。
ある意味、師匠はそういう意味での詩人ではないかと思わせられる唄が多い。新興宗教の教祖のごとく崇め奉る向きもあるが、虚心に言葉に耳を傾けると心の琴線に寄り添うように震えるわななきに、ハッとさせられることがある。
「こんなことで めげていてはいけない」と背中を押してくれる音楽と思う。