この第4巻に全く登場しないヒナタをジャケットに使うのはどうなのかと思いますが、
まぁ・・・いつもの事なので、この際良いです。
ともかく、この巻でミズキのオリジナルストーリーが終わります。
と、なるとミズキについて語るべきなのですが、結局、ミズキの行った事は冷静に
考えてみると忍者として実に正解です。
任務を最優先するものとし、多少の犠牲は厭わない非情さ。
全く間違っていない。
間違っているのは、そのことに対して賞賛を求めてしまったことでしょう。
下手すれば、誰からも認められずに犬死することさえ当然。
そう、ミズキが殺した忍者のように。
そうなる事への覚悟を決めていなかった事がミズキの一番の惨めさの原因でしょう。
オロチ丸は結局の所、そこを見抜いていたってことじゃないですかね?
皮肉と言えば皮肉ですが、ミズキの事を最も理解していたのは確かにオロチ丸だった。
そして、ミズキはそのオロチ丸を理解していなかった。
と、言う訳で、ストーリーそのものは、実に卓越しておりました。
たださぁ・・・演出的にミズキの最期がちょっと安易すぎねぇか?
実質6話もミズキ篇を引っ張ったんだから、もうちょっと内面をえぐる様な
最期の演出が出来なかったのかとそれが唯一残念なので星一つ減らせてください。