いわゆる最近のアニメ絵とは異なるリアルな描写で、自衛隊の救難隊を描いた骨太な作品です。ジャンルとしては海猿系のお仕事成長物ですが、深夜アニメでは無く、ゴールデンタイムの実写ドラマで放映していたら、結構視聴率が取れて話題にもなったのではないでしょうか。これはアニメ嫌いの大人でも充分楽しめるでしょう。むしろ、最近のアニメは萌え系ばかり…、アニメなど見る気もしない…、そんなアニメ否定派の方にこそ、アニメを見直すきっかけとして観て欲しいと思います。
適当にそれっぽい世界観を作って、アニメファンが好む絵にして、どっかで聞いたようなセリフを入れて、メカと少女を混ぜ込んで…肝心の物語は支離滅裂で、いつか見たようなシーンの寄せ集め。作品としての質よりもDVDをそこそこ売ってペイすればいいや的、お手軽商品になってしまったアニメが何と多いことか。結果、作り手も受け手も閉鎖的になっているアニメ界ですが、こんな作品がまだ作れるということで一縷の望みがつながっている気がしました。