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理系の大学教授のジョーとクレアのカップルが英国オックスフォード郊外でピクニックを楽しんでいたとき、気球が落下。ジョーと、たまたま居合わせた若い男ジェッドほか数人の男が気球に近づき、中にいた少年と老人を助けようとロープを引っ張るが、気球は再び浮き上がり、力つきたジョーと数人は手を離す。しかし、ジョンという中年の男はロープから手を離さなかったため、上空へ。やがて彼は力尽きて落下、即死する。そのことに責任を感じつつも、日常に帰っていくジョーだったが、その彼を事故で知り合ったジェッドが突然尋ね、ストーカー行為でジョーを精神的に追いつめていく…。
『ノッティングヒルの恋人』の大ヒットでトップ監督の仲間入りをしたロジャー・ミッチェル監督が描く心理サスペンス。事故のトラウマに苦しむとともに、現場の一緒にいた男の執拗なストーカー行為に精神の平衡を崩される男が体験する恐怖。理屈や常識が通用しない男に追われる怖さと苛立ちを主役を演じるダニエル・クレイグが好演している。ほかリス・エヴァンス、ビル・ナイ、サマンサ・モートンが共演。小道具で“赤”を印象的に使用。これが不気味さに一役を買っている。(斎藤 香)
レビュー
監督: ロジャー・ミッチェル 原作: イアン・マキューアン 脚色: ジョー・ペンホール 撮影: ハリス・ザンバーラウコス 音楽: ジェレミー・サムズ 出演: ダニエル・クレイグ/サマンサ・モートン/リス・エヴァンス/ビル・ナイ/スーザン・リンチ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)