ウェブプレーヤーを開く
思わず手に取ったが（アウトレットの店で）、曲目と演奏者を見て驚いた。
こんなジャケットでいかにも優しい親しみやすい曲を集めた雰囲気を漂わせているが、曲目・演奏者を
一目見れば、この編集と体裁でCDを作り上げた人の趣味の良さに感心する。
他のレビュアーも書かれているように60年代に世界に広がったボサノバ音楽をブラジルで作り上げ評価
されるメンバーが揃ったベストに近い選曲だと感じる。もともとユニバーサル・レーベルは60・70年代
に傘下に中南米のレコード会社を持ったり、提携していて、この地域の音楽には強かったし、ここに含む
曲は一部を除いて、ユニバーサルの60年代の蓄積を生かしボサノバの動きを生き生きと伝える秀作を揃え
て聞かせてくれる。(フォンタナやフィリップス・レーベルのインターナショナル盤と勘違いしてました。
このCDはVerve、MGM、MPS、Mercuryなどの録音をピックアップしているようです。）
この2枚組に含まれる曲が欲しくて、当時何枚ものLPレコードを買った身としては、「今の人はいいなぁ」
が率直な感想だし、ボサノバ好きなら1・2曲は持っているものと重なるだろうが、持っていたいCDだ。
（中古品で程度の良いものなら値段もお手頃だし…）
ただ、他の方のレビューに「ダイアナ・クロール、ボズ・スキャッグス、のような当代ジャズ、ロック歌手の
ボサ・ジャズカバーを入れ子にしたような選曲」とありますが、このCDにはそのような曲は含まれません。
（同じシリーズの他のCDにあるのかな？）
