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ランド・オブ・プレンティ スペシャル・エディション [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | ヴィム・ヴェンダース, ジョン・ディール, ミシェル・ウィリアムズ, マイケル・メレディス, リチャード・エドソン |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 4 分 |
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商品の説明
Amazonより
イスラエルで育ったアメリカ人のラナは、亡き母の手紙を伯父ポールに渡すために10年ぶりにアメリカの地を踏む。伯父はベトナム帰還兵。9.11のテロ以来、アメリカを守ろうとひとりで警備を続けている。そんな彼らがアラブ人の殺人事件をきっかけに再会。ラナは遺体を家族に渡すため、ポールは事件の真相を究明するために、一緒に旅立つことに。
ヴィム・ヴェンダース監督の描いた人間讃歌。ベトナム戦争、9.11のテロを経験し、人間が信じれなくなり、アラブ人の動向を疑心暗鬼で見つめるポールは、戦争に心を引き裂かれた哀しい人。しかし、そんな彼の心を浄化していくヒロインのラナ。遺体を家族に返したい一心で行動する志の高いけなげな彼女との旅は、戦争が起こす不幸と、それを乗り越え、人と絆を結んで生きることの素晴らしさを綴っている。平和をことさら強調することなく、物語の中で浮き上がらせていくヴェンダース監督の手腕にうなる。上品で心温まる感動作だ。(斎藤 香)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988126203634
- 監督 : ヴィム・ヴェンダース
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 2 時間 4 分
- 発売日 : 2006/5/12
- 出演 : ミシェル・ウィリアムズ, ジョン・ディール, リチャード・エドソン
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : アスミック・エース
- ASIN : B000EPFPBU
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 103,774位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 9,812位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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欧州作家らしくヴェンダースはこの映画でスペインのドン・キホーテがアメリカにもいる風情を主役の男性で示している様に感じます。本当にイスラエル生まれのミシェル・ウィリアムズだから尚更実話みたいになる。そしてマザー・テレサの施設の様な貧困層の宿舎に泊まることになるのも、話をここだけに留まらせない事に一役買っていそうです。その辺りの世界への目配りが監督のビジョンでしょう。見る人によって感じ方が変わる映画。絵画のようです。映画をモーションピクチャーと言ったのも納得だなと思う作品です。
見ながら各々の人が何かを思い出すかも知れません、911やその後、又は日本での災害なども。私には…
・沖縄に派遣されている米兵相手にミッション活動をしている人
・モロッコで見ず知らずの私を夕食に招いて美味しいチキンを食べさせてくれた人
・マザー・テレサの施設の1つで世界から来るボランティアの何割かは精薄者の子供にいたずらして帰る問題がある事
・でもそこでただ数日手伝った私に、その後数年経ってもあの時の子供が愛されながら失くなった事を知らせてくれるメールが来る事
・ピストルを常時持った事がある元兵士は道行く人がポケットに銃を入れているのを服の上からでも見つける事
・ホームレスの多い大阪で、仏教のお寺が古着を募って集めて、その古着をホームレスに配っている韓国人のクリスチャン教会に無償で提供した事
誰もがみんな何かの役に立つかも知れないと思うと、何も未だしていなくても気分が良くなると感じてしまう、ただの挨拶でさえ。そんな風に思えるいい映画でした。
この作品は特にヴェンダースのストレートな感情が収録されています。
2003年当時のアメリカへの批判や、ドイツ人としての誇り、低予算での工夫や苦悩。
コメンタリーを聞きながら画を観るとそのストレートに驚きます。
この監督の映画はいつもこんな感じでホントつまらない。
ポールの役どころは、アメリカ愛国精神の悪い部分の根底の凝縮とも言える部分で、ああいう人物はいないにせよ、ドン・キホーテのように極端に滑稽にすら描かれている。
ラナはそれを嫌悪せずに、慈愛を持って理解しようとしている。
監督の代弁者であるミシェル・ウィリアムズ演じるラナの魅力がそのままこの映画のテーマにつながっていて、すごく気持ちのいい映像美があります。
高い予算で質のいいカメラと照明を使った映像もキレイですが、本作のように素材と時間帯の美しさを生かした映像美もキレイだと思います。
残念な点は、いささか音楽が多すぎるのと、音響効果がいまいちマッチングしていない部分があることです。
叔父の「偉大なアメリカを守らねば」という滑稽なまでの使命感は脅迫神経症に近い。誰にも頼まれていないのに、アラブ人を追跡・調査し、その記録を膨大に残し続ける。
アメリカの病理、世界の警察としての自意識の強さや独善を体現した男をコメディタッチで描く映画かと思ったら、イスラエルでパレスチナ問題を現場で体験してきた姪に色々と諭されて、自分の信じてきたアメリカおよび世界観が、夜郎自大な思い込みに過ぎなかったと気づく、というそれ自体はよくある展開。
さすがにアメリカの田舎の不毛な風景とそこに乗せられる音楽はヴェンダースらしく絶妙にかっこいい。ミュージックビデオとして優れた作品とも言える。
ただ、善良なアラブ人が発する「私の故郷は国ではない、民族だ」にはじまり、叔父がベトナム戦争について「俺たちは勝った」、そして9.11テロの跡地に赴き、姪が叔父に言う「犠牲者たちの声に耳を澄まそう」というそれぞれのメッセージはあまりにも予定調和で、人物造形が薄いのではないか。
あえて、アメリカの9.11以降の言論状況への皮肉として、単純な構成、登場人物の深みのない性格や紋切り型のセリフによる対話をつくりあげたのだろうか。どうも、そう考えているようにもみえなかった。名作『パリ、テキサス』は何だったのだろう。
しかしなにも難しいことを言っているのではなく、アメリカそのものが既に世界の中心ではなくたんなる1つの国にしか過ぎなくなっているし、大貧困層をも抱える問題国である認識も踏まえ、もう世界に対して傲慢な態度、行動は慎むべきだと言っているような映画だ。
小さい頃から映画、音楽をアメリカ的なもので育ち、アメリカ批判をしない日本という国で生きている、アメリカナイズされている自分にとってはなにもアメリカが世界の中心ではないし、正しくないという視点は驚きだったし(少しは分かっているつもりだったが)、この映画が描いている世界は正しいのだと確信した。
映画は真実を伝えるメディアとしての役割を持っているとするならば、この映画は正しくそんな映画だろう。
でもこの映画が1番優れていると思うのは、単純に批判するのではなく、人の心にやんわりと訴えてくるハートが備わっているところだ