試写会、劇場、DVDと3回観ました。
この作品は目の肥えた映画ファン向けには作られていません。
特に目新しいストーリーや演出はありません。
ですが、この作品が一番伝えたい人間の普遍的なテーマは観た人ほぼ全員に伝わるであろう、そんな作られ方をしています。
この雰囲気はかつてNHKで放送されていた「中学生日記」を思い出します。
主役の松山ケンイチさんは本作が初主演ということですが、演技がとても自然で、この時からかなり光るものを持っていることがわかります。
彼と他の役者さんたちの存在が作品全体を締め、この作品を「長い中学生日記」以上のものにしています。
「現実はもっと厳しい」「そんなにいい人ばかりじゃない」「ご都合主義すぎる」などの意見もあるかもしれません。
実際、私も車椅子バスケの大会のお手伝いを数年間させてもらっていましたが、色んな人がいました。
それでも、私はこの作品を観るたびに元気をもらっています。
できれば、なるべく多くの人に見てもらいたい作品です。