週間少年ジャンプに連載されたマンガ「デスノート」が原作のアニメです。
レビューには実写版映画の感想が混じっているようですが、アニメ作品全39話の感想を書きます。
非常に面白いです。
何が面白いかと言うと、「死に神」が落としたデスノートを使い、凶悪犯罪者達を次々に殺害し、善人と優しい心を持つ人々が安心して暮らせる「新世界」を築こうとする主人公、夜神月(やがみらいと=通称「キラ」)と、キラを史上最悪の犯罪者と罵り、彼を捕まえて死刑台に送ると豪語する、史上及び世界最高の名探偵L(エル)との推理合戦、頭脳と心理の格闘(もはや格闘と呼ぶべき戦い)が面白いのです。
キラの武器は今も言いましたとおり、そこに名前を書かれると、名前を書かれた者は必ず死ぬ(=死を免れない)という、本来、「死に神」が使うはずの「デスノート」です。
対するL(エル)は、世界中の警察組織(主にアメリカFBI)を指揮命令し、自在に使うことができます。
で、キラ対エルの第1回戦で、エルは、犯人がどこの誰かも分からない、もっと言うと「そもそも犯罪なのか?」どうかも分からない状態から、「これは特定の犯人による、れっきとした犯罪である」ことと「キラは特定の地域に実在する」ということを、あっという間に証明してしまいます。
これには文字通り「あっ」と驚かされます。
んが、しかし。
夜神月(やがみらいと=キラ)もエルに劣らぬ天才ぶりを発揮するので、互いに何か手を打つ度に、優劣が逆転するような、ハラハラ、ドキドキの連続になって参ります。面白いです。
本来、「死に神」が使う「デスノート」がキラの凶器なので、エルはキラが「デスノート」を使って殺人を犯す現場を押さえるか、あるいは、キラが犯行を行ったことを否定できない程度に具体的な証拠を突きつけなければ逮捕すらできないという制限が捜査に要求されます。
逆に、キラ(=夜神ライト)には、「本来、死に神が使用する「デスノート」を人間が使うために生じる微妙な使い勝手の悪さ」から、エルの居場所を発見し、本人であることを確認するなど、接近することがどうしても必要だったりするのです。面白いです。
かくして、キラとエルの戦いは、ちょっとしたミスが互いの命取りになりかねない、接近戦、白兵戦へとなって参ります。面白いです。
更にこの上に、丁々発止の頭脳戦を互いの目の前で一生懸命に展開する当事者たちの前に、「味方なのに、大ポカしそうで敵以上にやっかいな奴」とか「本来は敵でも味方でもないはずなのに、防ぎようのない最悪の強敵に豹変しうる者」などが現れて来たりして、一瞬も目の離せない、先の読めない展開をしたり、アッと驚く決着に至ったりするかに思われます。
少なくとも私は「あっ」と声を出して驚きました。
この、エルとライトの一進一退、ピンチと逆転、アッと驚く決着に、ぜひとも興奮して頂きたいです。
この作品、一昔前にテレビ放映された際、大ヒットして話題になったアニメだったと記憶しています。
未見の方は是非一度、ご覧になってみては如何でしょう?