山下監督の『リアリズムの宿』は平気で30回以上笑えて今世紀最大と言っていいほどな個人的決定打でしたが
この作品は同じ監督か?と思うほどで一回も笑ってない・・
まあ笑わせようとしてるのかどうかも微妙なとこなのでなんともいえないが
だがこの作品はストーリーがとてもシンプルで
パチンコ屋で並んでいたら横に無茶苦茶長いリーゼントの兄ちゃんが並び話しかけてくる
そして一緒に仕事しようと誘われはじめたのは
裏ビデオのダビングという犯罪かつ後ろめたすぎる行為
こんなんそこそこ誰でも誘われたり、見たり聞いたりするもんでほんまに誰でもこの主人公に明日からでもなれるのがおもしろい
劇場を出てブルースリーにはなれませんが、こいつにはなれる
たいしておもしろくない話なのにどこかこの監督はうさんくさい雰囲気と妙な温かさで人々をひきつけるのが非常にうまい
この監督の作品はすべて見ようと思った