ダムに興味はあれど、本を読んで勉強したり、実際に足を運んで見に行く事のできない自分には、「ダム巡りしてみました!」的な、この映像は楽しめました。
ストイックに、BGVの様にダムの景観を見せられたら、どうしようと思っていたのですが、これは、ダム観賞の入門体験をさせてもらえるDVDです。
まさに入門者には最適です。
しかも、このDVDの面白いのは、ケース内側に書かれた出演している萩原氏のコメント。
どうやら、彼には予想とは違うDVDができたらしい。
「こんなはずじゃ無かった」と題した文章がある。
プロデューサーの石川氏に一目おきながら、不満ももらされている。
この文章を、掲載する石川プロデューサーの度量のデカさと、萩原氏への思いやりを感じる。
プロデューサーの抱える様々な悩みを想像させてくれる。
当時、売れるか売れないか分からないダムを題材にした企画を会社に認めさせた苦労。
当然少ない予算でなんとかしなくてはいけない苦労。
そのなかで、少しでも売る為の演出としてのキャスティングの苦労。
このDVDは、新たなジャンルの先駆者が背負う事になる苦労を全て見せてくれるドキュメンタリーでもあります。
映像企画に携わる人には、大変勉強になる映像でもあります。
DVDオリジナル作品なぞ、かけられる予算は見えています。そのなかでは、最大限にたのしませてくれました。