いやいや、誰もが知っているルネ・デカルト氏の言葉“我思う、故に我有り(Cogito, ergo sum)”という言葉を使ってみたかっただけなんでしょうか?
てゆうか、「cogito」や「ergo」「proxy」「raison d'etre」という言葉はしょっちゅう出てきますが、その用法が間違っているというか、作中で台詞が空回りしているような気がしてなりませんね(「proxy」は哲学というよりコンピュータとかを意識して使っているようですが、作中での使われ方だと「representation」とか「agent」の方が全然しっくりくる)。
自分もこうした哲学じみた言葉にはあまり詳しくありませんが、ここまで「カッコ」だけで「言葉の無駄」を語っている作品も珍しいことでしょう。
他の作品で語りつくされたくらいのありふれたテーマ(見てみれば余りにも多くの作品が思い浮かぶはずなので、敢えて取り上げる必要もない)に、妙に西洋かぶれの哲学もどきの用語を乱舞させてはいるものの…
ま、何といいましょうか。
はっきり言って、それだけですね。
深い哲学も世界観もこの作品の中にはありません。
ただ1つ、この作品の作画やクオリティには結構満足しています。
それだけがこの作品にとって救いですけど…
それが僕が星3つをつけた理由という訳です。