ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]
フォーマット | ドルビー, 色 |
コントリビュータ | ボブ・ディラン, ウディ・ガスリー, ジョーン・バエズ, マーティン・スコセッシ, アレン・ギンズバーグ, アル・クーパー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 3 時間 28 分 |
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商品の説明
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ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD] です。
Amazonより
固定概念にとらわれずに『ノー・ディレクション・ホーム』を見るのはほとんど不可能だ。自分自身の私的なディラン像をもたない人などこの世にいないだろう。マーティン・スコセッシによるこのドキュメンタリーの真のすばらしさは、私たちの先入観や思い込みを払い落としてくれることだ。同時にいくつものレベルで、心をつかんで話さない逸話を展開していくうちに。もちろん、中心的な物語は、ある天才の芸術的なアイデンティティーの発現をめぐるものだ。しかし、ディランの成長とともに、ほかの織り糸や背景が浮かび上がる。とりわけ、戦後アメリカにおける大衆文化の役割、アートの自己完結性と社会的責任との対立、そして神話を維持する上でのファンと広告装置との共同関係。こうした織り糸は、お互いに補強しあい、この作品を複雑に織りなしている。
スコセッシは、ディランのキャリアの初期にスポットを当てた200分あまりの当作品で、これまでにない深さと多角的なアプローチでディランにせまる。その結果は豊かな人物像だ。メインの語りは叙事詩のようだ。冷戦時代のミネソタに育ったディランの子ども時代から、グリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウスやニューポート・フォーク・フェスティバルまでを描く。クライマックスは放逸な創造性が爆発し、伝説となっている1966年の英国ツアーだ。ロバート・アレン・ジママンからボブ・ディランへの変身で、時事性と古代のお告げのような性質の組み合わせという、筆舌に尽くしがたいユニークな現象が見られる。スコセッシは、公演、記者会見、収録の模様など、未公開のディランのアーカイブ映像を入手した。さらに、ディランの友人や元友人、仲間のアーティスト、そして公に姿を見せないことで知られるディラン自身の興味深いインタビューも収録している(ディランは自らのキャリアの初期を振り返り、注釈を加えている)。退屈な余談や脱線の連続になりそうなところを、ディラン本人と同様に発見が多い、エキセントリックで矛盾に満ちた、簡潔に要約などできない作品に仕上げている。
非常に私的な部分はいまだに公開されていないが、過去を振り返ってのディランのコメントでは、不自然なまでの自信に、少しの自己批判と喜劇的なひねりが加わっている。傲慢な反面、若いアーティストとしてウッディー・ガスリーやジョニー・キャッシュ、ジョアン・バエズに対する尊敬を心を込めて告白する感動的な場面もあり、故アレン・ギンズバーグが高尚なまでの魅力を見せてほとんど主役を食ってしまう場面もある。全体を貫くもっとも重要なラインは、ディランが世界に認められることを強く求めていたことと、ありきたりなフォーク・シンガーとは一線を画した存在として自らをアピールできたことである。これを背景にしてディランが見せた「裏切り」に対し、聴衆からのブーイングが起きたときのディランの反応は、新鮮な発見だ。とくにのちのディランがステージで見せた超然とした態度しか知らない者にとってはなおさらだ。『ノー・ディレクション・ホーム』は、ディランの自分のペルソナを常に操る能力が、その奥底で、表現の推進力を保護していたことも明らかにする。これは、D・A・ペンネベーカーの『ドント・ルック・バック』でも見られなかった一面だ。ディランがアーティストとして究極的に何を動機としてきたのかは、けっして特定できない。ディランについて発見すればするほど、ディランをめぐる神話は大きくなるばかりだという事実を、スコセッシは見事に示してみせた。(Thomas May, Amazon.com)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 19.2 x 13.6 x 1 cm; 158.76 g
- EAN : 4988113818902
- 監督 : マーティン・スコセッシ
- メディア形式 : ドルビー, 色
- 時間 : 3 時間 28 分
- 発売日 : 2006/6/23
- 出演 : ボブ・ディラン, ジョーン・バエズ, アレン・ギンズバーグ, アル・クーパー, ウディ・ガスリー
- 字幕: : 英語, 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 生産者 : マーティン・スコセッシ
- ASIN : B000FBFRF2
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,606位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 18位外国のドキュメンタリー映画
- - 20位海外のロックDVD
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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ウディ・ガスリー、ストレートな歌詞、フォークからロック、ブーイングにも負けず、カッコよかったです。
アメリカの田舎で生まれた少年が音楽に目覚め、ロックンロール、フォーク、ブルース、カントリーなどを吸収して独自の歌を作り、時代の先端を走っていた60年代中頃までの怒涛のような5年間位をマーティン・スコセッシが見事に映像化している。
当時のディランのライブ、時代背景、著名人へのインタビューなどの貴重な映像を織り交ぜ、そこに当時を振り返るディランへのインタビューとうまくつなぎ合わせ、これぞ60年代のディランの決定打とも言うべきドキュメンタリーに成功していると改めて思った。
「ノー・ディレクション・ホーム」を観なくっちゃ、と購入したDVD。あの映画とは違う彼の発言などが興味深かった。
で、思い出してるその人たちの顔がまたみんないいんだ。夢見るような顔して喋ってる。
共和党の支持者はおそらく一人も出てこない。(いや、ひとりはいるか)当時の思い出を語ってるときのみんなの顔は幸せそうだ。
その時代に経験したことが、その人の核になってるんだろう。当時の恋人のスーズ・ロトロも出てきて、とっても魅力的。ジョーン・バエズは貫録。
でもなんといっても、20歳頃のディランは顔もふっくらしていて女装しても似合いそうなくらいかわいい。
そんなディランがウディ・ガスリーがニューヨークで入院療養中だと聞いて、はるばるミネソタから見舞いに行く。行って自分の歌を聴いてもらう。
また、ニューヨークで宿なしだった頃、泊めてもらった人の家に詩の本があると片っ端から読んでしまう。また、ウディのレコードを収集家の家から無断拝借してくる。
そんなふうにして暮らしながら、たくさんの歌を作る。フォークソングのメロディを借りて、自分の言葉を乗せて、いつでもどこでも、人と話をしてる最中でさえ曲を作る。
そうやって作った歌を、彼は他人事のようにぶっきらぼうに歌う。するとみごとに魂が宿り、ちっぽけな自我はどっかへ飛んで行ってしまって万人の歌になる。
「バカな連中がおれの歌についてあれこれいうんだ、おれにさえよくわからない歌を」とかれが言ってたというジョーン・バエズの話はおかしかった。
彼は、駆け引きが上手だった。要領がよかった。というスーズの証言も。
彼は直観で言葉を選んだ。歌詞の比喩の真意がどこにあるかなんて彼は気にしていない。比喩でしか言えないからそう書くんだから。
ともかく、彼は聴く人に考えさせるうたをうたった。イエスがいつもたとえ話で人々に語ったように。
そして、みんながこういうことだろうと決めてかかると、いや、そうじゃないという姿勢をとり続けた。
だから彼は消費されることなく、刺激を与え続けられたんだ。
アコースティックの時代もエレキの時代も!
安かったのであまり期待していなかったのですが、ラッキーでした。ディランが好きな人は買って損は無いですよ。
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