1972年公開の西村潔監督作品の映画のサウンドトラック。
映画は未見だが公道レースがテーマらしい。
音楽はそこから想像するような単純な熱狂とはほど遠く、ひたすらクールかつ静かな緊張感を持って奏でられる。
正直恐ろしいほどの密度の濃い演奏で、同時期のマイルスなどと張り合うどころか凌駕していると言ってもいい。
このような演奏が埋もれていたのは大いなる怠慢で、今回の再発の意義は計り知れない。広くジャズファン、菊地雅章のファン以外にも聴いて欲しい。
たとえば北欧系のクラブジャズや、テクノファンにも得るものは大だろう。この甘美なフェンダーとホーンの絡みたるや・・・。