こんな、イタリアの戦闘機をモデルにするのは、「イタリア」以外にありえません。成形は悪くないのですが、フラップなどを除き、凸モールドです。
この戦闘機は、当初、MC200という機体が星型空冷エンジンを搭載していましたが、性能向上のために同盟国であるドイツのダイムラー・ベンツの液冷式V12気筒エンジンを移植し、アルファ・ロメオに量産させ、搭載したものです。これにより、機首が流線型になり、大幅に性能が向上(最高速度600km)しました。
日本の「飛燕」も同じベンツのエンジンを国産化して搭載していたので、同じようなシルエットになっています。しかし、日本の場合は逆に、液冷式エンジンの生産が難しいため、星型空冷エンジンを搭載し「五式戦闘機」にしたのとは、逆ですね。
このモデルは、部品数は少ないです。
なお、丁度「飛燕」と同じ様に胴体下にラジエーターを付けるのですが、機体には、ラジエーターを接着するために0.8mmの穴を開ける必要があるため、ピン・バイスが必要です。しかも、胴体には、取付位置の印など無いので、解説書の完成図を頼りに位置決めをする必要があります。パーツの分割をもう一工夫すれば穴あけは不要になる筈なのですが・・・という訳で、ガンプラしか製作した事の無い初心者にはお勧めできません。
中級者にお勧めします。