梶原兄弟に関してはさまざまな伝説があるが、この作品は先日亡くなった主人公の弟、真樹日佐夫氏の原作になるもので、
同氏のこれまでの著作などで語られてきたことをなぞっている。ストーリー的にはこの破天荒な兄弟が昭和と言う時代を
生き抜いてきたエピソードからなる。とにかくエネルギッシュな二人が活躍するが、梶原氏の精神的な脆さなども描かれて
いる。奥田は以外にも梶原を上手く演じているが、哀川の真樹は外見的にはある種の共通点があると予想したが、真樹本人
が極真大山を演じているので、見ている方はやや混乱してしまう。
とにかく今は二人とも存命していないので、古き佳き昭和へのオマージュ的作品といったところか。