ブルーズロックが好きでない方でも、この曲は是非聴いてみて下さい。Garyのギター、泣いています。当時のインタビューで、制作の噂があった「ケルティックロックアルバム」(その後、レコーディング開始直前に急逝、幻となった)用に作った曲ですかと聞かれ、Garyが違うと答えていた記憶があります。確かにアイリッシュと言うよりブルーズ系のメロディですが、勘違いするのも無理ありません。このアルバム、他にも泣きの入った曲が多く、当時から気に入っていました。また、ライブの定番曲だった「Midnight Blues」「All Your Love」の新録が収録されていますが、Gary本人が「Still Got The Blues」アルバムのバージョンに不満が出てきた為だったと記憶しています。テンポを落とし、より味わい深いものとなっています(Montreux Jazz Festivalのライブを聴くと、「All Your Love」は、'99年,'01年には、既に本作に近いテンポになっていました)。Gary晩年のアルバム、自分が歳とるにつれて味わいが増し、好きになっていきます。ブルーズ路線なら70歳過ぎても現役で続けられたはず、本当に残念でなりません。