1995年から2004年まで、8回行われたセッションから全29曲を収録。
「ノー・デンジャー」などの代表曲もしっかり収録されています。スタジオ盤では、年々、重厚な音作りになっていきましたが、このセッションでは、音のいろいろな加工がないため、バンドの演奏がしっかりと伝わってきます。オリジナル・アルバムでの録音とつぶさに聞き比べてみたわけではありません。でも、別ヴァージョン、カヴァーもあり。そして、「エヴリデイ・カムズ・ダウン」などを聴くと、ベースが脱退を表明するやいなや、デルガドスが「同じメンバーでないと、デルガドスの音は作れない」と解散を決めるほど、メンバー同士お互いを欠かせないものとして必要としたバンドであったことのある種のリアリティに感動してしまいました。
インディーズ盤なので、しかたのないことですが、日本盤としての内容が貧弱です。紙ジャケット仕様、表がポスターで裏がディスコグラフィになった紙が折り畳まれて、ジャケットのあいだに挟まれているのみ。ぼくは、日本盤特典があってよかったとまでは思いませんでした。そして、歌詞も対訳も日本語盤解説もボーナストラックもついていません。