明日の記憶 [DVD]
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商品の説明
Amazonより
若年性アルツハイマーと聞くと、悲痛なドラマを連想するが、本作は観終わってどこか希望の光を感じさせる。それでいて、病気の現実を真正面からとらえる。この意味で、ひじょうに好感が持てる作品である。渡辺謙が演じる主人公は、50歳を前にして物忘れがどんどんひどくなる。最初に彼が受ける病院の検査から、観る者に同時体験させることで、アルツハイマーの怖さをリアルに実感させていくのだ。もし自分が、あるいは家族や同僚が…と切迫感を高める展開が見事。
これ以前の作品ではトリッキーな演出で賛否もあった堤幸彦監督だが、本作では記憶が曖昧になっていくドラマに、その演出方法がピタリと合っている。この種の映画では、得てして悲劇だけが全面に押し出されがちだが、周囲の人間のさまざまな反応、とくに相手がアルツハイマーであることを利用しようとする人間の悪い部分もさり気なく盛り込み、多面的に考えさせるところが秀逸。木梨憲武、大滝秀治ら脇役の存在感も光っている。クライマックスからラストが、これほど心地よいのはなぜだろう? それは作り手の、人生に対する賛歌が託されているからである。(斉藤博昭)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 19 x 13.5 x 1.5 cm; 108 g
- EAN : 4988101126323
- メディア形式 : DVD-Video
- 発売日 : 2006/10/21
- 出演 : 渡辺謙
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 東映
- ASIN : B000FPEMX6
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 6,426位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 327位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月2日に日本でレビュー済み
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本編の主人公は、若年性アルツハイマーに罹患したことで会社を追われ、愛する家族の顔すらも忘れてしまいました。社会的地位にあった方がボケていく様は恐怖でしかありませんし、物忘れが顕著な方々におかれましては、早めの通院や治療を願うばかりです。最後にハリウッド俳優・渡辺謙さんの演技、実に見事でありました。
2023年9月4日に日本でレビュー済み
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できることができなくなる悔しさ、悲しさ、夫に何をしてあげるのがベストかわからないとき、考えさせられる映画でした。夫に「仕事やめて」といったことが何回かありましたが、一度ひどく怒られてから言っていません。この映画をみて理解できたような気がします。
2022年6月21日に日本でレビュー済み
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特に樋口可南子さんの言葉にならない心の表現が素晴らしいと思いました。
2021年10月5日に日本でレビュー済み
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何度見ても、見入ってしまうほど若年性アルツハイマー病の進行と夫婦愛がとても胸に刺さります。
2021年4月6日に日本でレビュー済み
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もうあれから、30年が過ぎてしまった。T病院分院に入院していた時、とても寡黙な病人がいた。40代の男性。
ある日、奥さんと大学生ぐらいの息子が面会にきた。なにかの機会に奥さんが私に話しかけてきた。
「この人、もう私のことがわからないんです。」奥さんは悲しいというより、どこか自嘲気味な顔をしていた。
あれから30年。私は努力虚しく透析患者となった。あの家族の30年はどうだったのだろう。ああ、神様。
どうか、あの家族の30年が幸豊かなものでありましたことを。
ある日、奥さんと大学生ぐらいの息子が面会にきた。なにかの機会に奥さんが私に話しかけてきた。
「この人、もう私のことがわからないんです。」奥さんは悲しいというより、どこか自嘲気味な顔をしていた。
あれから30年。私は努力虚しく透析患者となった。あの家族の30年はどうだったのだろう。ああ、神様。
どうか、あの家族の30年が幸豊かなものでありましたことを。
2020年10月15日に日本でレビュー済み
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ラストシーンでは主人公が本当に妻のことを忘れてしまったのか. それとも痴呆老人の姿を見て家族に迷惑をかける前に施設に入ろうと演技で妻を忘れたフリをしたのか. 2通りの解釈ができそうである. 老人と出会った際に「田中枝実子と一緒にお伺いしてた」とハッキリ言っていたし, 妻の顔を見た後の主人公の表情を見るに私は後者のような気がした. どちらにせよラストで妻が夫に忘れられてしまったという現実を涙を流しつつも無言で受け止め, 夫の後をゆっくりとついていくシーンは悲しさと同時に中年夫婦の愛を感じさせてくれた. 自分が妻の立場だったら,現実を受け入れられず取り乱してしまいそうだ. 冒頭シーンの写真ボードに「芽吹6歳」とあったのでラストシーンから時系列的には約4年経つことになる. 見終わってから冒頭シーンを見ると若年性アルツハイマー病の進行の早さと恐ろしさが改めてわかる.