アメリカ、家族のいる風景 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | サラ・ポーリー, ティム・ロス, ヴィム・ヴェンダース, ジェシカ・ラング, サム・シェパード, ガブリエル・マン |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 4 分 |
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商品の説明
Amazonより
『アメリカ,家族のいる風景』で、ヴィム・ヴェンダース監督は『パリ、テキサス』で初めて取り組んだ文学的、比喩的な作品に再びチャレンジした。アメリカ南西部が舞台になり、脚本にサム・シェパードが関わったのも以前と同じである。今回はシェパードが主役も務めた。彼が演じるハワード・スペンスはかつての西部劇スターだ。ある日モニュメント・バレーで撮影をしていた彼は、ブーツを脱いでネバダ行きの電車に飛び乗り、母親(いつまでもチャーミングなエヴァ・マリー・セイント)に会いに出かけた。映画関係者に雇われた探偵サター(ティム・ロス)が、彼の後を追っていることには、まだ気づいていない。次にスペンスはモンタナへ行き、身内の死から立ち直ろうとしている若き女性スカイ(サラ・ポーリー)に出会う。そして、クリス・アイザックのように歌う、どこか反抗的な青年アール(ガブリエル・マン)。彼が若気の至りの行為によって生まれた自分の子どもだということを、スペンスはまだ知らなかったが、後にこの衝撃の事実を知ることになる。ビュートにいる間に、彼は昔の恋人ドリーン(ジェシカ・ラング)を捜し当てる。この『アメリカ,家族のいる風景』で、ヴェンダースとシェパードは回顧的な雰囲気を大切にしたため、スペンスは『パリ、テキサス』でハリー・ディーン・スタントンが演じたトラヴィスよりも年を取っており、悲嘆的になっている。強烈な印象を残すわけではないが、西部をテーマにした近代映画のうちの名作に加える価値がある。フランツ・ラスティグの撮る画面は燃えるような赤に萌えるような緑など色彩が美しく、T=ボーン・バーネットの物憂げな音楽もいい。(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 19 x 13.8 x 1.6 cm; 99.79 g
- EAN : 4947864910877
- 監督 : ヴィム・ヴェンダース
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 4 分
- 発売日 : 2006/8/25
- 出演 : サム・シェパード, ジェシカ・ラング, サラ・ポーリー, ティム・ロス, ガブリエル・マン
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : TCエンタテインメント
- ASIN : B000G1VJZI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 33,953位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,061位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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サム・シェパードは主演だから覚えていますが、
監督が誰で脚本が誰…とかうっかり忘れる、不思議な、
とゆうかあんまりどうでも良くなる静かなる傑作です。
「アヴォンリーへの道」(プリンス・エドワード島を舞台に
した「赤毛のアン」の続編のような作品)というTVシリーズで
主役を演じたサラ・ポーリー(当時子役)が実に魅力的です。
「死ぬまでにしたい10のこと」(my life without me)が2002年、
「あなたになら言える秘密のこと」(secret of words)が2005年。
ですから、丁度中間の辺りに製作された作品なのでしょうね。
本作を最初に観てから数年経つうち、何故か記憶が改竄されて、
私のなかでは「スカイ(サラ・ポーリー)は口の効けない役」に
なっていました。先日DVDで再鑑賞、普通に台詞がある…!
賑やかな登場人物が多かったせいなのか?でも、本当に静か。
ジェシカ・ラングにエヴァ=マリ・セイント、といった
著名な女優陣も魅力ですが(勿論、主役脚本のサム・シェパードも)
記憶が改竄されるくらいにサラ・ポーリーの寡黙な佇まいが実に印象的で、
外箱抜きのDVDパッケージ写真になっているシーンは…泣きます。
冒頭の西部劇撮影シーンから、昔ながらの映画ファンは
心を鷲掴みにされるようですが、この辺りは親世代の
盛り上がり方を参考にするしかありません(笑)。
ヴェンダース監督と云えば「ベルリンの上の空」(邦題、
「ベルリン・天使の詩」)が最も強烈だったのは否定
できませんが、この作品も本当に素晴らしいです。
映画祭でも新作プロモーションでもない時期に、新宿
ゴールデン街の居酒屋で遭遇したヴェンダース監督を
思い出します。本作でハワード(サム・シェパード)
がうろつくアメリカの田舎町。行ってみたいけれど、
多分、他国人には判りにくいんでしょうね…。
きっと、ヴェンダース監督にとっての新宿くらいには…。
「パリ・テキサス」に始まり、たまに蘇る異国趣味。
ヴェンダース監督のみならず、観客のひとりに過ぎない
私だって行ってみたいわ…。それで、終夜営業の
ダイナーでコーヒーを飲みたくなる、そんな映画です。
グーグルアースで見るとビュートは何にもないところにある小さな町。映画に出てくる通りもわかるほど。アメリカの田舎(ど田舎)で、いかにもありそうなお店やいかにもいそうな人々が出てくる映画です。きっとドイツ人がアメリカを見たときの印象から来ているので、日本人がアメリカを見るときと共通するものなんだろうなと思います。主人公のお母さんとか、ウェイトレスとか、インディアンとか、フィットネスクラブ、単純に真四角の建物とか、砂漠、馬、道路。ストーリーや豪華なキャストにも目が行きがちですが、そういったところにもアメリカらしさがよく出ている映画だと思います。
西部の荒涼とした空疎なアメリカの砂漠が、どこまでも映し出される。ティム・ロスが砂漠で、さらりとフィリップスの電動シェーバーを使って髭を剃る。この髭を剃るシーンがとてもきれいだ。開拓されていない空っぽの砂漠と、トリプルトラックヘッドシェーバーとの対峙が、やわらかな陽光の下とても美しい。
男は幸せな家庭を築くことを自分の夢とするのか、自我の実現を自分の夢とするのか、といった野暮ったい話ではない。どちらかを選択する以上、必ず後悔するというペシミスティックな話でもない。旅をすることで、濃密な空疎の中で、人生のある種の諦めを受容する話ではある。朗らかな風が、人間味のある旧車が、1人の男の旅を、優しく当然のこととして称えている。
秀逸なセンスとカメラワークでアメリカ西部の乾いた空気感や、
他者との「コミットメント」に飢えてる人々の寂寥感を出している。
そして、映像の色彩というか、「色合い」が素晴らしい。
いかにもアメリカらしい青い乾いた空の鮮やかさ。
しかしそれは「カリフォルニアの青い空」とは違うのだ。「寂しい青」とでも言おうか。
そこにはためいているアメリカ国旗。
そんな風景の中に立つサラ・ポーリー(良かった!)の諦念を含んだ哀しい笑顔。
ブロンドの髪。ワイン色のジャケット。青い骨壷。
すべてが完璧なハーモニーを奏でている。
ただ、この邦題の付け方はいかがなものかと思うが・・・。
やはり母の愛は深い・・・とその部分に一番共感したし感銘を受けました。
そして人生に行き詰ったときには、やはり母に会いたくなるもの
なのかな~・・・とも思いました。
そういうときに聞いた、実は自分には子供がいた、という事実に
早速探しに出かける彼の気持ちも、なんだかとっても良くわかりました。
サム・シェパードとジェシカ・ラングは 実生活でもパートナーだそうですが
(サム・シェパード、’17の7月に亡くなられましたが)2人の会話が良かったです。
とても自然で、ジェシカ・ラング演じるドリーンの気持ちに共感できました。
急に現れたお父さんに戸惑う息子の気持ちも、なんだかとっても良くわかったし
もう一人いた子供(娘)スカイの素直に父に対して自分の気持ちを告げる
ところに、ぐっと来たりしました。
家族って、ということをそれぞれ見る人が感じられるような映画だったです。
ラストも、きっとこれから・・・・という見る人に想像させてくれて
なんだかほわっといい気分になれました。
昨年のランド・オブ・プレンティに続く、ヴェンダースの新作です。
公開規模が小さく、公開期間も短かったため、さほど話題にはなっていませんでした
本作の素晴らしい所は、登場する4人の女性が、それぞれの母性で、情けなくも愛すべき父子を、ときには見守り、ときには励ます所です。
はじめて対面した父子が、相手に自分と似た部分を見つけだし、イライラする所もほほえましい描写でした。
(おそらく低ギャラで出演している)豪華な俳優陣が、皆ベストな演技を見せた傑作です。
ある特定のテーマを押し付けるような厚かましさはなく、見る人それぞれが、それぞれの感覚で「家族」を感じられる作品となっています。
感動するところを述べたらきりがありませんが、私は娘が父親に対して純粋に気持ちを打ち明けるシーンにとても感動しました。彼女の素直さがアール(息子)の気持ちを溶かしたのだと思います。
それにしても、なぜベンダースが老人を描くとこんなにも素晴らしいものになるのでしょう。
日常忘れがちですが、改めて老人に敬意を感じることができました。
売れなそうな西部劇の撮影中に,ハワードが砂漠を逃げ出すシーンから始まる。派手なブーツに拍車を投げ捨て,連絡すらしたことない母親の元へ向かう。何事もなかったかのように落ち着いて息子を迎える母。女性の逞しさ。母に我が子のことを聞かされたハワードは,父の形見の車を駆ってまだ見ぬ息子を探しに。思わぬ実父の出現に戸惑い拒否反応の息子。若き日の自分を映したような息子に何も言えぬハワード。執拗な追っ手に捕まり,撮影に引き戻されるハワード。最後にようやく互いに人生の意味を受け入れる。父の形見を息子に譲り,満足げに仕事に戻るハワード。突然現れたファンキーな親父を歌にしてドライブする楽しげな息子と娘。
ライティングがとても凝っていて,印象的な作品。「パリ、テキサス」があまりに完璧な出来だったから,ヴェンダースとシェパードはしばらく組むのをためらっていたという。これを観て,前作の方がいいとか悪いとか評する人は,映画の観かたを知らない。