「原作に比べれば見劣りがする」
まぁ、確かにそうなんだろうと思います。
でも、だからこれが駄作かといわれたら、そうでもないと思うんです。
今、手元に第1巻しか存在しないのでそれのみの評価になりますが、その第1巻で蟹沢きぬがポロっと良い事を言うんですよ。
「このツィンテールの幼馴染なんんてベタなキャラが・・・」
そう言う蟹沢もベタなロリキャラですよ。
突き詰めると、この第1巻そのものが大変なベタ路線による物だと思っています。
いきなりに転校生が幼馴染に会って、それから自分の趣味のクラブを立ち上げよう。
ベタ路線で無いと言うほうに無理があります。
そして、ベタ路線作品にとって評価が分かれるポイントは何か?
いわゆる「様式美」であると思っています。
日本国の特産品と言えば自動車、ロボット、寿司、歌舞伎、そしてツンデレです。
思うに、その全てに様式美があるように思います。
もちろん、この作品にも。
加えて木村真一郎作品の傾向として本物の悪役って滅多に出てこないんですよ。
仲間内のほんわかした感じとでも申しましょうか。
それが出ていたので個人的には満足しています。