雪夫人絵図 [DVD]
フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | 溝口健二, 舟橋聖一, 依田義賢, 浦辺粂子, 夏川静江, 上原謙, 浜田百合子, 木暮実千代, 舟橋和郎 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 28 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
Amazonより
信濃家のひとり娘・雪(小暮実千代)は、愛人を囲って財産を食いつぶす養子の夫(柳永二郎)に悩まされていた。そんな中、父が死に、財政的行き詰まりから雪は別荘をホテルにすることを決めるが、夫はその経営を愛人に任せると言い出し…。
船橋聖一の同名小説を原作に、名匠・溝口健二監督が手がけた女の悲劇。放蕩の限りを尽くす夫と別れようにも別れられず、ひそかに愛する男性(上原謙)とも結ばれることなく、やがて破滅の道をたどる旧華族令嬢の悲哀は、そのまま古風な日本女性の象徴する純粋さが俗なるものによって踏みにじられていくさまとも直結している。モノクロームの光と影を効果的にたたえた小原譲治の耽美的な映像が素晴らしい。ヒロイン雪を演じた小暮実千代の、哀しみの憂いをたたえた表情も印象的。(増當竜也)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- EAN : 4523215021159
- 監督 : 溝口健二
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 28 分
- 発売日 : 2006/8/26
- 出演 : 木暮実千代, 上原謙, 浜田百合子, 浦辺粂子, 夏川静江
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 紀伊國屋書店
- ASIN : B000GETXRG
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 115,568位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 962位日本のラブロマンス映画
- - 5,537位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中3.6つ
5つのうち3.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
25グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あんまり見応えのない展開やったけど、 五十年代映画ということで星満点。
2021年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品に出てくる熱海と箱根を結ぶ県道は車を走らせると気分のいい道です。
この当時はバスが通っていたんですね。
熱海はコロナ禍以前はよく行っていたものですから「ああ、昔はこの辺はこんな雰囲気だったんだ」と、何か郷愁のような思いが巡ってきました。
高低の激しい地形をよく生かした美しいカメラワークです。
ただ、内容はタイトル通りですよ。
旧華族のお嬢様が放蕩者の婿養子に財産を食い潰されて、愛人手前のお琴の師匠とも縁を結ぶわけにもいかず、悲愴な想いのうちに身を投げ出し・・・。といったお話し。
現代の感覚では理解出来ない方が多いでしょうけど、昭和まではお昼にこういった報われない女性の愛をテーマにしたドラマが定番で、それを「メロドラマ」と呼んでいたんですよ。
この作品は高尚なそれと言えるでしょう。
夫の不貞にただ耐える妻なんて、今の時代の人権感覚からしたら眉をひそめる方が圧倒的に多いでしょう。
いかにもか弱い女優を起用していれば、理不尽な時代感覚を描いたリアリズムが評価されてたかもしれない。
でも、木暮実千代は大人の色香が漂い芯もしっかりしたイメージがあります。
そんな女性をあえてか弱く描き儚い筋書きに投入しているところに、溝口監督の何らかの意図を見いだせるのですが、それが何かと聞かれると一言では表せないのが悩みどころ・・・。
溝口監督は祇園囃子でもそうでしたけど木暮実千代を主演に立てると、マゾヒティックなまでに耐える女性像を冷酷に演出しますね。
女の立場から観ると、どうしても今の時代感覚では厳しいものがあります。
溝口監督に魅せられてしまっている私ですが、この作品についてはそんなに思い入れはありませんでした。
この当時はバスが通っていたんですね。
熱海はコロナ禍以前はよく行っていたものですから「ああ、昔はこの辺はこんな雰囲気だったんだ」と、何か郷愁のような思いが巡ってきました。
高低の激しい地形をよく生かした美しいカメラワークです。
ただ、内容はタイトル通りですよ。
旧華族のお嬢様が放蕩者の婿養子に財産を食い潰されて、愛人手前のお琴の師匠とも縁を結ぶわけにもいかず、悲愴な想いのうちに身を投げ出し・・・。といったお話し。
現代の感覚では理解出来ない方が多いでしょうけど、昭和まではお昼にこういった報われない女性の愛をテーマにしたドラマが定番で、それを「メロドラマ」と呼んでいたんですよ。
この作品は高尚なそれと言えるでしょう。
夫の不貞にただ耐える妻なんて、今の時代の人権感覚からしたら眉をひそめる方が圧倒的に多いでしょう。
いかにもか弱い女優を起用していれば、理不尽な時代感覚を描いたリアリズムが評価されてたかもしれない。
でも、木暮実千代は大人の色香が漂い芯もしっかりしたイメージがあります。
そんな女性をあえてか弱く描き儚い筋書きに投入しているところに、溝口監督の何らかの意図を見いだせるのですが、それが何かと聞かれると一言では表せないのが悩みどころ・・・。
溝口監督は祇園囃子でもそうでしたけど木暮実千代を主演に立てると、マゾヒティックなまでに耐える女性像を冷酷に演出しますね。
女の立場から観ると、どうしても今の時代感覚では厳しいものがあります。
溝口監督に魅せられてしまっている私ですが、この作品についてはそんなに思い入れはありませんでした。
2023年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代じゃあこのトンデモろくでなし養子を愛人と共謀して葬ってからの悲劇ストーリーになるんではないのか
男と女の腐れ縁は「浮雲」を彷彿させるが魂の無い流されるだけのお人形さん(しかも小暮姐さんというアンバランス)では共感できない
本作原作そもそもの狙いは庶民にこのような華族の堕落ぶりを見せつける事だったのかな
男と女の腐れ縁は「浮雲」を彷彿させるが魂の無い流されるだけのお人形さん(しかも小暮姐さんというアンバランス)では共感できない
本作原作そもそもの狙いは庶民にこのような華族の堕落ぶりを見せつける事だったのかな
2014年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しっとりとした情感ある名画をみることができました。木暮實千代の半生記を読んでこのDVDを求めました。
2009年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これでもかという白黒の素晴らしい絵に感激して鑑賞しました。監督のおっしゃるとおり
台詞なんてたいしたことないやと思うくらいの圧倒される映像美です。感服しました。
台詞なんてたいしたことないやと思うくらいの圧倒される映像美です。感服しました。
2021年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回もサブスクのプレミアムでこの映画は見ました。
「新東宝」ーに見えるように古くても画像の遜色はそう
なかったと思います。
この映画を私は二度見ました。と、言っても褒め言葉で
なく内容の筋が「感動」というワケではなく、一寸忘れ
ていて・・思い出しつつ、二度目はわりによく理解?
最近、昔の「日本映画」を少し詳しくなり、溝口監督と
いえば映像(シャシンー小津風)がすばらしく、忘れては
いけませんが。。その後、いろいろ見た映画にすじが
「純粋」ものが多く<、一寸大人のややこしい世界で忘
れていたのでしょう。
この映画の筋は小説が舟橋聖一氏のもので、選ばれたの
は溝口監督ですので、特に表現すべきは何であったか。。
しかし、こういう女性(木暮実千代さん演ずる)は稀に
いるものでしょう、映画で夫にはみだら?くらいの「体」、
これが菊中先生(上原謙)へ少しでよりかかる体と心がー
あれば、ああいう結果を選ばなかったのでしょう。
そこは純粋過ぎ・・それが文芸まで特筆の価値なのか。。
木暮実千代さんについては、この溝口監督で「祇園囃子」
も見ています、小津監督で「お茶漬けの味」。どちらも
すじが感動もの。
上原謙さんは、小津監督では「めし」「宗方姉妹」等。
他にも、大げさな演技でなく多くのちがった役柄をこな
されていますね。
しかし、溝口監督ーこの「雪夫人ー」他に「「お遊さま」
「雨月物語」等、私の最近拝見の映画は特に、監督の
没年(58才) と見る終わりの方だったのに気付きました。
今後も、監督の量もすばらしい作品群を拝見したいです。
「新東宝」ーに見えるように古くても画像の遜色はそう
なかったと思います。
この映画を私は二度見ました。と、言っても褒め言葉で
なく内容の筋が「感動」というワケではなく、一寸忘れ
ていて・・思い出しつつ、二度目はわりによく理解?
最近、昔の「日本映画」を少し詳しくなり、溝口監督と
いえば映像(シャシンー小津風)がすばらしく、忘れては
いけませんが。。その後、いろいろ見た映画にすじが
「純粋」ものが多く<、一寸大人のややこしい世界で忘
れていたのでしょう。
この映画の筋は小説が舟橋聖一氏のもので、選ばれたの
は溝口監督ですので、特に表現すべきは何であったか。。
しかし、こういう女性(木暮実千代さん演ずる)は稀に
いるものでしょう、映画で夫にはみだら?くらいの「体」、
これが菊中先生(上原謙)へ少しでよりかかる体と心がー
あれば、ああいう結果を選ばなかったのでしょう。
そこは純粋過ぎ・・それが文芸まで特筆の価値なのか。。
木暮実千代さんについては、この溝口監督で「祇園囃子」
も見ています、小津監督で「お茶漬けの味」。どちらも
すじが感動もの。
上原謙さんは、小津監督では「めし」「宗方姉妹」等。
他にも、大げさな演技でなく多くのちがった役柄をこな
されていますね。
しかし、溝口監督ーこの「雪夫人ー」他に「「お遊さま」
「雨月物語」等、私の最近拝見の映画は特に、監督の
没年(58才) と見る終わりの方だったのに気付きました。
今後も、監督の量もすばらしい作品群を拝見したいです。
2006年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず内容紹介の補足から。封入されているのは、解説リーフレット24Pモノクロ、「雪婦人絵図」の周辺(田中眞澄)、スタッフ&キャストプロフィール(木全公彦)、「朝日は輝く」解題(佐相勉)。新聞PR映画「朝日は輝く」製作と公開についてのペラ。注目すべきは特典映像で、美術監督 水谷浩によるデザイン画(スライド)、劇場ポスター、挨拶状(小暮、上原、スライド)。そして何といっても「朝日は輝く」再編集版25分。詳細は読んで頂くしかないのだが、ゴスフィルモフォンドから里帰りした一本。伊奈精一との共同監督だが、主演した中野英治によると、主導権は溝口にあったらしく「映画読本溝口健二」(フィルムアート社)にも監督作品として載っている。フイルム上映未見のため比較できないが、画像は経年を考慮しても充分。戦前の大坂の街並みが鮮明だ。本編のデジタルニューマスターも、これならまず良しと評したい。ソフト会社を横断してのプレゼント(ポスター)もある。が、他社(東宝、角川、松竹)の広告内容を見る限り、没後50年ソフト化企画の中で、この「雪婦人絵図」が抜きん出ている。擦れっ枯らしの溝口映画ファンの方、これ逃すと確実に後悔します。 紀伊国屋書店は新東宝の作品を今後もリリースしていくらしい。封入されたリーフレットには「たそがれ酒場」「小原庄助さん」「下郎の首」「細雪」がアップされています。五所作品が無いのが寂しいですが、新東宝の五所は「煙突」だけではありません。新東宝時代の五所作品を是非ともリリースして頂きたい。
2020年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上部構造は下部構造によって決定される、とマルクスは言ったとか、いやそれはエンゲルスが言ったとか言わなかったとか諸説あれども、本作のストーリーからは、人間の上半身は下半身によって決定される、ということだろう。下半身が無ければ上半身はそのような行動に及ばなかったであろうから。
紋切り型のストーリーであっても、映像のフレーミングが素晴らしいのは溝口監督作品ならでは。紋切り型ストーリー量産は加速しているが、他方で後世に残るストーリーは、ひとの共感を得たがゆえに残って来たのであろうから、古典や名作にその神髄を読み解き製作に活かすことの大切さを、今更ながら気づかされた作品であった。
紋切り型のストーリーであっても、映像のフレーミングが素晴らしいのは溝口監督作品ならでは。紋切り型ストーリー量産は加速しているが、他方で後世に残るストーリーは、ひとの共感を得たがゆえに残って来たのであろうから、古典や名作にその神髄を読み解き製作に活かすことの大切さを、今更ながら気づかされた作品であった。