15曲のうち9曲はボーカル曲。インスト曲はわずか6曲という、“自称サウンドトラック”。
劇中でBGMとして使われたインスト曲に詞がつけられており、何気に良い曲が揃っております。
「N・H・Kにようこそ!」の裏主題歌と言っても過言ではない《躁な曲》「明日はたぶん大丈夫」や「君に崩(ほ)えホえ」「世界は僕を殴りにくる」などのアップテンポなロック曲、どこかノスタルジックな「夏の日にようこそ!」。まるでジャズバーにでも迷い込んだかと思うようなハイクオリティ・ダークサイド「修羅場にようこそ!」。そして俺からすればすごく名曲な《鬱な曲》「ようこそ! ひとりぼっち」。以上がパール兄弟による演奏・歌。
あとは主人公・岬役の声優である牧野由依さんの歌う「ダークサイドについてきて」も収録されています(個人的にはシングルc/wでリミックスされたものより、こちらの原曲アレンジのほうが好きです)。
個人的には「明日はたぶん大丈夫」「君に崩えホえ」「ようこそ! ひとりぼっち」「ダークサイドについてきて」の4曲ためにこのCDを買っても損しないのではないかと思いますよ。
歌詞は全体的にダークサイドな感じではありますが、どこかポジティブに行こうとする“躁”なイメージが多い印象です。インスト曲が少ないので“サントラ”としてはインストが少ないので評価できませんが、パール兄弟+牧野由依の“N・H・Kのコンセプトアルバム”として考えるとなかなか素晴らしい内容だと思います。ちなみに俺が今年一番聞いた回数が多いのはこのCD。
しかしやはりサントラと銘打っているのならば、歌詞のないインストバージョンも入れてほしかったなあというのは感じます。N・H・Kで使われたBGMの純粋なインスト曲が聴きたいという人は『サニーサイドにようこそ!』のほうがおすすめかもしれません。ただし、ダークサイドに収録された歌詞曲のインストバージョンが入っているわけではありませんので注意。