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ローズ・イン・タイドランド [DVD]

4.3 5つ星のうち4.3 49個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥7,329 ¥995
DVD 通常版
¥7,330 ¥693
フォーマット ドルビー, ワイドスクリーン, 色
コントリビュータ ジェニファー・ティリー, テリー・ギリアム, ミッチ・カリン, ジェフ・ブリッジス, ジョデル・フェルランド, トニー・グリゾーニ, ジャネット・マクティア
言語 英語
稼働時間 1 時間 57 分

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商品の説明

Amazonより

テリー・ギリアム監督が、彼らしい毒気をはらんだテイストを全開にした、危うげなファンタジー。10歳の少女、ジェライザ=ローズが母を亡くし、ドラッグに溺れる父とともに彼の故郷へ向かう。奇妙な隣人との交流、ローズの友だちである人形の首との会話など、現実とイマジネーションが交錯する摩訶不思議な世界が、詩的な映像で表現されていく。
リスを追いかけたり、地面に開いた穴に潜り込んだりと、「不思議の国のアリス」がモチーフになっているが、ギリアムは子どもならではの残酷な感情も盛り込み、要所で心をざわめかせる。やたらと水平線が斜めになるカメラアングル、水中での幻想的なシーン、さらにポイントとなる小道具には、ギリアムらしいマニアックな嗜好が楽しめるだろう。しかし最も驚くのは、ローズ役、ジョデル・フェルランドの演技。大人の女優顔負けの妖しげな魅力を発散し、観る者を危うい感覚に陥れる。どのシーンを観ていても平穏な気分でいることは不可能で、それもきっとギリアムの狙いなのだ。(斉藤博昭)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 英語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4933364611345
  • 監督 ‏ : ‎ テリー・ギリアム
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, ワイドスクリーン, 色
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 57 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/1/26
  • 出演 ‏ : ‎ ジョデル・フェルランド, ジェフ・ブリッジス, ジェニファー・ティリー, ジャネット・マクティア
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ 英語 (Dolby Digital 5.1)
  • 販売元 ‏ : ‎ 東北新社
  • ASIN ‏ : ‎ B000GQMJAW
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 49個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少女と「女」の境界、子供と大人の境界、過酷な現実と脳内夢想との端境。この端境(中間地帯)がタイドランド(Tideland)。ジャンキーの両親と暮らしながらローズは、いろんな端境を行き来し、その毎日を脳内補完する・・。それが意識的な逃避なのか、たくましい(生存)本能がそうさせるのか判然とはしない。少女が夢見るグロテスクかつ悪趣味かつ詩的で素敵な成長幻想譚。地面に「潜水する」家、水中のキス、瞬きし、羽ばたく人形(の首)、昼間の蛍・・。斜めの構図が不安感を醸し出す。

おばあちゃんの生家があるアンバーの美しい草原ははたして現実のものなのかという考えさえ浮かんでくる。主な4人の登場人物だけが現にいて、その背景だけがローズの脳内補完ではないのか。それとも両親以外も・・。実はローズたち登場人物はどこかのスラムの空き家にいるのかも知れない。この見た目は豊潤で静謐な草原は、悪夢的なワイエスの絵画のよう。英語圏ポスターには「ポエティック・ホラー」とある。そして必要以上に『不思議の国のアリス』を期待しないでください。

ギリアム監督はローズをどのように描こうとしたのか。実は悲惨な生活を打ち消すために幻想をみなければ崩壊する少女の哀れさを裏に隠しているのか。そうではなく、どのような現実が繰り返されようとも、この年代の子供にはそれを脳内補完する強さが備わっているのか。どうも個人的には今は後者に思えてならない。「子供は強い、自分でのりきっていく防衛本能がある」とギリアムは信じて笑っているのか。一方でそうはいっていられない現実の事件は報道のとおり。ギリアムはそんなネグレクトの現実を踏まえながら、Kids are alrightといわずにはおれない、いいたいのではないか。完全な楽観主義ではなく、監督はそんな脳内補完を信じている。子どもの内からわきあがる知恵を称えている。幻想に理由がある。

さて宣伝の仕方等、観客をミスリードするものであったとしても、観る者はそれを修整しなければならない。「こんな映画気持ち悪い」と斬ってすてれば、あまりにもギリアムにとって不公平かつ不当。漂白され滅菌された毒のないおとぎ話に存在意義が乏しいように、
本作のような映画があってもよい、いやあるべき。拒否反応を起こす方がいるのはわかるが、滅菌映画を嗤うギリアムの嘲笑が聴こえる。

ローズはとんでもない両親のいる(いた)Badland, Wastelandから、豊饒な(だが閑散とした)Tide landへ。通過儀礼としての死、性、邪悪とイノセンス。それがデルでありディケンズであり、父だった。登場人物らはローズを成長させ、Plenty Landへ、あるいは大海原へ結果として至る(Tidelandには干潟という意味も)。ローズのポテンシャルが彼女をメタモルフォーゼさせ、生のパワーを感じさせる1篇。子供をなめてはいけない。ハッピーエンドとは断言できないが、脆さ危うさをはらみながら、すべての子どもにエールを送るラスト。今はこんな風に思う。また観れば(観ると思う)違う感想になるかもしれない。

列車や首だけ人形のキャラ付けや父親ノアの扱い・・。そんな曖昧さを抱え込みながら存外まともな映画。すべてに意味がないようにみえてすべてに意味を持たせている映画かも知れない。過去の作品のいろいろなイメージもちらほら見られ、ストリングスの音楽も撮影もよい。ジョデル・フェルランドの素晴らしさ、鮮烈さ、映画へのはまり具合はみなさんお書きの通り。この子なくしてこの映画はこれだけ説得力をもったのか疑問といえるほど。現在の画像を見た。すごく美しくなっていた。現在、新作も多く控えているようで安心。そしてジェフ・ブリッジス、ご苦労さまです。お仕事選んでいいんですよ。

先行レビュアーさまのいうようにアスペクト比に難がある。英米劇場ではスコープサイズの2.35:1(DVD化に当たってテリー・ギリアムが2.25:1に変更したそう)。しかし本日本商品は1.78に両端カットしたもの。Amazon.uk では確かにRevolver社のものが2.35:1表記しかし、amazon comのThinkFilmのものは1.77表記だった。(英BD、2枚組DVD。米では2枚組DVD。ドイツ盤BD(1.77:1))。邦盤BD発売時にはぜひスコープでの発売を願います。

TIDELAND, 2005, UK=Canada, Theatrical aspect ratio, 2.35 : 1 , Dolby Digital, 120 min , Color

画質はDVDとしては普通。傷、パラ、ノイズ、ちらつき、がたつき、にじみはなし。色合いは鮮やかでよく出ていて問題はない。
映像仕様は16:9 LB , 画面アスペクト比は1.77: 1(天地に黒地なし。米マスター?))
片面2層
音声:英語Dolby Digital 5.1ch サラウンド
字幕:日本語、on・off可能、チャプターメニューあり
映像特典:日本予告編(4:3の中におそらくヴィスタサイズ、HD, 日本語字幕あり)
音声特典:なし,
120min.
発売:東北新社, 販売:ハピネット、2008年

関連キーワード:(未見の方はスルーしてください)
少女、孤児、平原、一軒家、ワイエス、魔女、列車、線路、潜水、蛍、バービー人形、兎、ミイラ、儀式、、肋骨、コープス、注射器、ネクロフィリア、オーバードーブ、幻想

連想作:不思議の国のアリス、サイコ、天国の日々、オズの魔法使い、ミツバチのささやき
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月24日に日本でレビュー済み
カナダとイギリスの合作映画。
監督はテリー・ギリアムで2006年の作品。
ドラッグ中毒の両親とその娘、現実とかけ離れたような生活を送っている。
娘は父親の為にドラッグを注射を打つ手伝いなんかしているのだ。
早々とドラッグの過剰摂取で死んでしまう母親。
それに悲しみさえ見せない父と娘。
その後父親の故郷に帰るも、そこは黄金の草原が広がる大地にポツンと建っている朽ち果てた家だった。
そこで生活を始めた途端、こんどは父親がドラッグのせいで死んでしまう。
死んだことを理解しない娘。
父親は眠っているだけだと感じているのだ。
どんどんと腐っていく父親の死骸。
そこに現れる近所に暮らす幽霊のような不気味な女とちょっと頭のおかしい弟との現実離れした生活。
これは夢か幻か、はたまた幻想か?
娘の友達は頭だけのバービー人形4つ。
娘とこの4つの人形の会話。
頭のおかしい弟はガラクタの山を潜水艦、草原を走る列車を巨大ザメと見なし、自分は巨大ザメを倒すサメ・ハンターだと信じている。
それに一緒に夢中になる娘。
次第に2人の間に禁断の愛が目覚め・・・
ここまでストーリー的なことを書きましたが、とにかく現実離れしたグロテスクな世界がこれでもかって出てきます。
ほとんどが娘を通した世界、過剰に想像力だけで現実を直視しないでも生きていける狂気と紙一重の世界。
子供の鋭い感性が異常に研ぎ澄まされた時、その暗黒の部分までもが美しいファンタジーに変貌する。
この映画とにかく感じればいい。
それだけの映像のイマジネーション豊かな世界が広がっているし、映像トリップに浸れます。
誰もが持っていた幼いころの心、それを呼び戻してくれるし、この異常なファンタジーに旅してみませんかっていうような映画。
そして最後に娘役を演じたジョデル・フェルランドという女優さん。
この時10歳くらいだと思うが、この映画は彼女なしでは成立しない位の存在感を撒き散らしている。
少女ならではの無邪気さ、演技とは思えないナチュラルさ。
参りました、ブラボー!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月16日に日本でレビュー済み
テリーギリアムが描いたこのアリスの物語はなんなのだろう
荒野の廃屋で腐乱していく父親と喪服の婆さんそして知恵遅れの船長が彼女の世界の全て。
それは何という豊穣で残酷な夢なのか。

実は見ていてあまりに酷い展開に耐えられなくなった。
ローズと彼女の世界は残酷すぎる。
彼女の唯一の救いは指人形だがそれをすら失った時に救いの手を差し伸べた者は誰もいない。
アリスの物語で彼女を導いたウサギすら飢えの前ではただのディナーと化してしまう。
ここには帽子屋もチェシヤ猫もいない魔女と化した女王がいるだけだ。
哀れな狂った女王だが。
その魔女の手から逃れて辿り着いたのは世界の終わり。
唯一の救いはそんなローズを保護した白い魔女?
しかしローズは密かに夢見ている。
あの悪夢の世界を。

以上テリーギリアムの世界はわかんねー
と言う身もふたも無い感想でした。

ゴメン
2021年1月3日に日本でレビュー済み
自分にとって、テリー・ギリアムの作品は、定期的に見たくなる中毒性のある作品が多い。この作品も10年ぶりの再見となったが、2度目でストーリーが分かっている分、独特の世界に没入することができた。監督自身、誰も考えたことのない世界の表現を目指したと語る通り、少女の見て、聞いて、感じた世界を、視聴する者が、同じように体験する映画だと感じた。初見時は、題名のもつ響きから、おもちゃ箱のような明るく、楽しいイマジネーションの世界を堪能できると思っていたが、鑑賞を終えた後の、明るさとは真逆の展開に、戸惑い、幻滅した記憶がある。しかし、監督曰く、子供の底力を描いた、との観点からこの作品を鑑賞すると、面白みが倍増すると感じた。
この映画は、主役のジョデル・フェルランドの功績が非常に大きく、彼女独特の表情・表現があってこそ、この作品の世界観を作り出すのに成功していると思われる。
地上波では、ノーカット放送は不可能であろうエピソードが多数含まれていて、見る方の好みが、相当分かれるであろう作品なので、星3つ。
2017年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金色の草原で一人遊びをする少女。
友達はバービー人形(?)の頭を取り付けた指人形だけ。他には人の気配はない。限りなく少女しかいない不思議な世界。
どこか遠い地の果てのような、現実場馴れした世界観が冒頭シーンで流れ始めた時に、一瞬ファンタジーかと思ってしまった。
もちろんファンタジーには違いない。
だが背景を細かく見れば、ドラッグに溺れた両親に育てられ、母親が中毒死。その事件で警察に嗅ぎ付けられない為に、母親を焼き殺し、父親は娘を連れて逃亡する。などなど。本来なら殺伐とした過酷な闇に、誰もが目を覆いたくなるぐらいの要素が垣間見える。
それでも夢の中を歩くようなフワフワしたシーンに見えるのは、両親の犠牲でもある娘の少女が造り出すファンタジー目線のおかげだろう。
少女はやがてドラッグと父親と共に、荒野の片隅に打ち捨てられた父親の実家に辿り着く。雲隠れの暮らしが始まるが、少女はまたも父親をドラッグによる中毒死で失う。
しかし少女の中では「眠り続ける父親」でしかない。草原で出会うのも奇妙な人達ばかり。
いつしか少女は、空想とも現実とも言い難い混乱症状を見せ始めるが、そのシーンがまた凄く判りやすく描けている。
少女のアリスinワンダーランドを基盤とした世界観を軸に、観る側を様々な異世界に連れ出してくれる。
何と言っても少女役のジョデル・フェルナンドの可愛らしくも名優演技は必見だ。
彼女なくして、この映画は存在しない。
一気に惹き付けられるジョデルの魅力には、近い将来また大きく活躍する未来を望んでしまう。
そんなジョデルの演技が最も光っているのがラスト終盤。全てのファンタジーが終わりを迎える時に、少女の目が語るように縁取られていく。その時に、ようやくこれが単なる意味不明なファンタジーではないと気づかされ、そこに意味を持ち始める。

映画後半からラストまでに、若干グロ的や、性的描写が少し入るのが物議を言わせそうだが、全体としては良いファンタジーとして見ることが出来る。
この映画の最大の魅力は、子ども時代のファンタジーとリアリティーの融合が、実は生存能力そのものであるというところだろうか。
とにかくハマる人は、もの凄くハマってしまう映画であることは間違いない。
この映画を見てから、ジョデル・フェルナンドを子役ではなく女優として好きになった人も多いはず。
多少のマニアック感は仕方ないが、白昼夢の彼方を観ている様なファンタジーが好きな人には、とくにお勧め出来るかと思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テリーギリアムって大好きなんですよ。モンティパイソンの頃から、ず〜っとテリーギリアムでしかないという唯一無二の世界観。いつもいい役者使ってますけど、テリーギリアムの世界の中で皆うまくいかされているという感じだったですよね。ところが今回のファンタジーはどう見ても、あの子役ありきの1編。あんなどんぴしゃりの女の子がみつからなければ一体ギリアムどうしたろう?って程にあのシュールで毒気一杯の世界が主役の子のおかげで100%完璧に完成しております。すごい!
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