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隠された記憶 [DVD]

3.5 5つ星のうち3.5 52個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD [DVD]
¥500
DVD 通常版
¥1,880
フォーマット ワイドスクリーン, 色
コントリビュータ ジュリエット・ビノシュ, アニー・ジラルド, ベルナール・ル・コク, ダニエル・デュヴァル, ダニエル・オートゥイユ, モーリス・ベニシュー, ミヒャエル・ハネケ
言語 フランス語
稼働時間 1 時間 59 分

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商品の説明

Amazonより

『隠された記憶』には、一瞬たりとも気を抜かずに見なければならないという雰囲気がある。主人公たちが見知らぬ誰かに見られているからだ。ジョルジュとアンのローラン夫妻は、パリの邸宅で誰もがうらやむような暮らしを送っていたが、一本のビデオテープが届けれられたことで、それが脅かされる。ビデオには彼らの家が正面から映っているだけで編集もされていなかったが、それでも彼らは不安に思う。次に届いたものにはジョルジュが育った農家が、そして次には郊外を走る車が、安アパートに向かう様子が映っていた。相変わらずたいしたことのない内容だったが、やはり彼らは不安がる。次に子どもが描いたような血まみれの死人の絵が描かれた不気味なはがきが届いたことで、謎は恐ろしくなる。ジョルジュは犯人を確信したが、妻に知れれたくないために隠していた。そこには犯人が誰であるか以上の秘密が隠されていたのだ。監督兼脚本のミヒャエル・ハネケは、古くなった傷口から新しい皮膚が再生されるように、いくつにも重なった欺瞞を巧妙に組み立てた。彼はこの印象深く記憶に残る映画を作るために、先人たちのアイデアをうまく融合させた。複雑な人間関係についてはベルクマン、サスペンスと危険が潜む様子はヒッチコック、そして独特の映画センスについてはアントニオーニの影響が見られる。考えさせられるラストシーンは、事実上『さすらいの二人』への賛辞になっている。多くの人がこのシーンに何かを見つけようと、何度も繰り返して見るだろう(だが何度見ても結果は得られないかもしれない。その場合は、ヘネケ監督が自分の考えについて語っているDVDの特典インタビューを見て欲しい)。見どころのある興味深い作品だ。簡単に結果は分からず、何か答えを得られても、それがまだ別の疑問へとつながってしまう。(Daniel Vancini, Amazon.com)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 2.35:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ フランス語
  • EAN ‏ : ‎ 4982509315228
  • 監督 ‏ : ‎ ミヒャエル・ハネケ
  • メディア形式 ‏ : ‎ ワイドスクリーン, 色
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 59 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/10/6
  • 出演 ‏ : ‎ ダニエル・オートゥイユ, ジュリエット・ビノシュ, アニー・ジラルド, ベルナール・ル・コク, ダニエル・デュヴァル
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ タキコーポレーション
  • ASIN ‏ : ‎ B000GYI0GG
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 52個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「疚しいことはあるか?」問い続け、答えを観客に投げて終焉を迎える。
さすが、ハネケ作品だと思った。
勧善懲悪でもない、複雑なストーリー性...
不完全燃焼こそが、人生だと思った。
2023年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常におもしろかった。誰かが死んでいる。誰が死んだのだろうか?

ビデオの映像。これは「死後の記憶」である。「霊のまなざし」とでも言おうか。ビデオの映像を、死者のまなざしに比定する表現だが、これはリンチが「ロストハイウェイ」で初めてやった。
異国人の設定。これはウェルズが「黒い罠」で初めて使用したが、ここでは「家庭の断絶」を意味している。更に、あの異国人親子は親子ではない。これぞシュルレアリズムの醍醐味といえるものだ。

映画の外で「誰か」が死んだ。そして死を契機に、時間軸を喪失した死体の体内で記憶のパラドックスが発生した。記憶の中の両親(フランス人)は、息子である自分(異国人)に対峙し、精神的な圧力をかけいたことを思い出す。しかし、それが事実なのか、それとも妄想に根ざした誤解、勘違いなのかは説明されない。
死者は、自分が死んだ原因を探している。血を吐く少年の画。それは死の思い出。施設に連れ去られる異国の少年。それは死んで尚、家族に疎まれているのではないかと悩む死者。ラストの画。死者の霊は、少年少女たちを見ている・・・・
2017年10月22日に日本でレビュー済み
が、これに賞をあげる審査員もすごい。

ある一家にビデオテープが届く。
内容は家を正面から延々と撮っているだけ。テープと一緒に届けられたのは、吐血する人の顔の絵。子供が描いたような稚拙な絵だ。

これだけ。他にも色々とやってくるが、犯人と思われる存在が一家に対する嫌がらせは、この域をでない嫌がらせ程度のものだ。

だが一家の父親は犯人に心当たりがある。
そして容疑者の無実の訴えには耳を貸さずに追い詰めていく。

結局、犯人は分からないまま映画は終わる。
ビデオテープの映像を、どう撮ったかも謎のまま。

馬鹿な俺はネットで、この映画の考察を読む。
「なんだ、そういうことか」と納得。
いかにも監督らしい作品だ。

監督にとって、我々は実験動物でしかない。

この映画の意味を理解できるかどうか、称賛するのか批判するのかを、監督は試しているように思う。

だから始めに言ったように、この性悪監督に賞をあげた審査員はすごい、と思ったのだ。

審査員たちのこの実験に対する反応はこうだ。
「この映画の真意を私たちは理解できました。まあ、考えの足らない馬鹿には無理でしょうが、教養のある私たちはこの映画を称賛しますし、監督を尊敬します!」

俺の実験に対する反応は、すでに書いたがこうだ。
「わけわかんねーので、ググってみたお!」

さあ、あなたの実験結果はどのようなものになるだろうか。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
DVDがむきだしのままでケースに入っていないで送られ来たことはビックリ仰天あり得ない事実であり悲しかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネタバレあり、見てない人は要注意です。

固定した長いシーンが映画の中の随所に出てきます。(ラストシーンもこの描写です。)
このシーンは犯人がビデオを回していることを示します。
そう考えると犯人が最後にビデオを回しているところがラストシーンなのです。

ではこの犯人は誰かと考えると、主人公のジョルジュ自身だったと考えるとつじつまが合います。
幼少時に友達をおとしいれ人生をメチャクチャにしてしまったという記憶がジョルジュを悩ませ続けました。
ジョルジュの心の大きなストレスは彼の人格をを歪ませてしまい、別の人格を彼の中に生み出してしまったのではないでしょうか。
すべてを懺悔し罪を償いたいジョルジュの心が、おそらく彼が眠っている間に夢遊病者のように彼に行動させるのです。

懺悔したいジョルジュの心が、自分や妻にすべてを知らすためにビデオカメラをセットしたり手紙を送ったりします。
きっと人に頼んでホームパーティーの最中にビデオを玄関先に届けさせたり、
マジットの家にひそかに忍び込んで固定カメラをセットしたりもしたでしょう。
一方、事実を忘れたい現実ののジョルジュはもう一人の自分の行動に気づかずに、マジットを犯人として追及します。
突然の訪問にマジットが驚いていたり、その後に泣いていたり、2人の会話の辻褄が合わないのもこう考えると理解できます。
そして最後にマジットはジョルジュの多重人格を見抜き、そして自分とジョルジュの間に起ったことをすべて息子に話します。
人生や過去の友に絶望したマジットは、復讐のためにジョルジュの目の前で首を切って自殺します。

その後マジットの息子は父親から聞いたジョルジュの多重人格のことを確認したく、テレビ会社までいきます。
ジョルジュを追いかけ話しかけて、彼の表情、口調から父親の云っていたことが本当だと確認したのだと思います。

ジョルジュがベットに入り眠るところで彼のシーンはおわりです。寝た後にもう一人のジョルジュが目覚め、
子供時代のマジットが連れて行かれるシーンを連想したり、ラストシーンの子供たちを撮影しに行くのです。

ラストシーンでマジットの息子とピエロが話をしている処では、たぶんこんな風に話しているんじゃないでしょうか。
マジットの息子「実は君のパパは、君やママの知らない人格を持っている。そしてとても悩んで心を病んでいるよ。」
ピエロ    「どういうことか判らないよ。」
マジットの息子「たぶん今も僕たちを何処からかビデオで撮っているよ。」
ピエロ    「?」
マジットの息子「今は解らないかもしれないけれど、これから君がしっかりしてパパを助けてあげないと....。
        ぼくにはパパを助けられなかった....。」
 マジットの息子去っていく。
ピエロ    「なんなんだ?」

ハネケは意図的にもう一方のジョルジュの行動を映画に納めないことで、見るものを試すサスペンス映画を作ったと思います。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月7日に日本でレビュー済み
 監督はミヒャエル・ハネケ。2005年製作です。
 家に自宅を映されたビデオが送られてきて、それまでの日常が狂っていくのはリンチの『ロストハイウエイ』(1997年)の設定に似ています。
 テレビキャスターのジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)は、妻アンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と息子と平穏な人生を送っていたのですが、ある時彼の元に自宅を映したビデオが送られてくるようになり、何度目かには、ジョルジュの実家を映したビデオと首を斬られた鶏の絵が送られてきたことから、ジョルジュは心の奥に封印し、忘れていた「過去の罪」を思い出し、平穏だった日常が崩れていきます。
 ビデオを送ってきた犯人は結局わからないまま終わるのですが、ラスト前に長回しのロングショットで映される二つのシーンが何かを物語っているのかもしれません。それは犯人捜しのヒントかもしれないし、これから受け継がれていく憎しみと罪の連鎖の象徴かも知れないし、常に誰かに取り囲まれ覗き見されている私たちの普遍的な不安のメタファーなのかもしれません。あるいはその全てなのかもしれません。
 いずれにしても見る側は宙ぶらりんにされたまま終わり後味の悪さだけが残ります。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
口コミを参考に購入しました。衝撃の!云々に期待が大きすぎたのかもしれません。凡作とはいいませんが、佳作とは言い難いです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに、本気で監督と知恵比べしました。前作の「ピアニスト」も人間の深層心理を描いて、かなり怖い作品だったので。それにサスペンスが加わったのであれば、本腰で勝負する作品です。
かなり計算し尽くした、知能犯的な映画だと思います。作品の内容もさることながら、観客自体の「深層心理」を突いている所がこの監督の特徴です。観客の知性と想像力を信じ、観客に挑んでいます。個人的には、1体1でチェスでもやっている気分でした。
ミステリ、サスペンス、サイコ・スリラーではないとしたら、最後には何が残るでしょうか。それが「答え」です。
この作品は、ワンシーンに全てが凝縮されており、そこに「主題」があります。
話題の最後のカットは、特にそれ自体には意味を見いだす必要はないと考えます。
ハネケが伝えたかったことは「人間としてのモラルの問題」です。それを強調するために、緊張感あるサスペンスで味付けしたように思います。
個人的には、ハネケはあまりすきではありませんが、確固たる信念があり、気骨ある映像作家として評価しています。「監督」としては5つ星に値すると判断しました。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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