わずか19歳のときにホレス・シルバー・クインテットでデビューし、1965年には当時人気絶頂のオスカー・ピーターソン・トリオに抜擢されるなど、常にジャズ界の表街道を歩んできた名手、ルイス・ヘイズ。しかし彼が最も持ち味を発揮し、ドラム好きの血を沸かせたのは59年から65年にかけてのキャノンボール・アダレイ・バンド在籍時代でしょう。このアルバムは70歳を過ぎたヘイズが今は亡きボスに捧げたトリビュート・アルバム。キャノンボールの演奏でおなじみとなったハード・バップ、ファンキー・ジャズの名曲が、これでもかと揃っています。ヘイズ以外のメンバーは若手中心ですが、皆にキャノンボールの魂が乗り移ったかのような、ゴキゲンでホットなプレイがどこまでも続きます。